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悔いは残るけど――トム・レーマン

The more I worked, the worse it got.(やればやるほど、ひどくなった)

  • 舩越 園子

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2009年3月26日(木)

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 石川遼の米ツアー挑戦2戦目となったトランジションズ選手権。石川は米PGAツアー史上5番目の若さで予選通過を果たし、現地でも注目を浴びたが、もっと大きな注目を集めたのは、3日目を終えて単独首位に立ったトム・レーマンだった。

写真:中島望

写真:中島望

 今年3月に50歳になったレーマンが9年ぶりの勝利を飾れるのかどうか。2006年ライダーカップ米国チームのキャプテンを務めた「国民の英雄レーマン」の優勝を米国のファンたちは強く願っていた。

 しかし、当の本人の胸の内は複雑だった。07年から成績が低迷し始め、08年は左ひじの腱炎に苦しみ続けた。

 「テークバックで腰より高くクラブを上げようとすると激痛が走った。いろんな治療法を試し、去年の秋に巡り合ったセラピーのおかげで、やっとスイングできるようになった」

 オフには必死のリハビリと練習を積んだものの、今季序盤戦の成績は5試合中、4回予選落ちと散々だった。そんな中で迎えた50歳の誕生日。レーマンは「ああ、これでオレも心置きなくシニア入りできる」と、心のどこかで安心したりもしたのだそうだ。だが、もちろん本心は違う。

 「成績がすっかり下がり、人々から忘れ去られ、誰も知らないうちにこのツアーから消えていくのは嫌だ。活躍して最後の花を飾って、それからシニアの世界へ行きたい」

 だから、不調の波からなんとか抜け出そうと必死に練習した。しかし、その成果が一向に現れなかった苦しみをレーマンはこんな一言で表現した。

The more I worked, the worse it got.
(やればやるほど、ひどくなった)

 こんなに一生懸命に練習し、努力しているのに、なぜ良くならないんだろう?いっそのこと、やめてしまったほうがいいのだろうか?そんな自問自答を繰り返す日々だった。

 出口が見つからない迷い道からレーマンを助け出してくれた人は3人いた。コーチのジム・フリック、父親、そしてキャディ。その3人が3人とも同じアドバイスを口にしたという。「すべてをスローダウンしたらいい。スイングもスローモーションのつもりでクラブを振れ」。

 ゆっくりとクラブを上げ、ゆっくりと振り降ろして球を打ち始めたレーマンの調子は不思議なほど上向き、今季6試合目のトランジションズ選手権最終日を首位で迎えた。

 しかし、9年ぶりの優勝を意識するなというほうが無理なのかもしれない。「最終ラウンドの前夜の過ごし方が問題だ(平常心で過ごしたり眠ったりできるかどうか……の意)」と語っていたレーマンの心は、サンデーアフタヌーンに突っ走り、せっかくスローダウンできていたスイングリズムも早まってしまった。

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