「茂木健一郎の「超一流の仕事脳」」

茂木健一郎の「超一流の仕事脳」

2009年3月31日(火)

“本気”の学びはどこからくるのか

プロに学べ!脳活用法スペシャル これが“育て”の極意だ!

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 新年度が始まり、新しい環境や人間関係に身を置く機会が増えるこの時期。マネージャーとしての立場から「いかに人を育てるか」、あるいは異動や出会いをきっかけにいかに「自分が成長していくか」。あたらめてこの両方に深くかかわる「学び=学習」について考え直すタイミングでもある。  脳科学の立場から「本物の学び」とは何かについて、茂木健一郎氏に聞いた。他人を育てることと、自分を育てるための方法論は基本的に同じである。自発性、主体性をいかに担保するかが「学び」の根底にあると茂木氏は指摘する。(聞き手は日経ビジネスオンライン副編集長・渡辺和博)

−−学校教育や会社の研修制度など、「育てる」現場ではあるメソッドに沿ってカリキュラムを作成し、それに従って「学び」を促すという方法が取られがちですが、それは間違っているのでしょうか?

茂木:脳科学の観点からは「計画性」は「学び」から最も遠くに位置しているものです。ご質問は体系性についてだと思いますが、体系はあとから出てくるものです。体系とは人類の歴史の中でいろいろな人のサプライズを積み重ねて、あとから整理されて出来たもの。だからある意味では“既に死んでいるもの”とも言えるわけです。

 学校で多くの子供たちが「勉強はつまらない」と感じているのは、ひょっとしたらすべてが整理された後の、いわば死んだ体系になっているものから学ぼうとするからではないか。

 近代の脳科学の最大の前進の1つは、「創造性」は学びと非常に近いということが分かってきたことです。ですから、人間の学習能力を最大限に生かすためには、理想的には何かを生み出すかのように学ぶことが大切です。創造に近い学びをやろうとすると、当然「計画性」からは外れてきます。

 実際に我々の社会の中での学びというのは、もっと無計画に進む。今日出会った人の言葉に対して、何を感じ何を考えるかといった単純なことから、仕事上のことまで、体系性から離れたところで学びが進んでいく。

 カリキュラムがあって、体系性が得られるのは悪いことではないのだけれど、もっと無計画にしか進まない「学び」というものを大事にしていかなければならない。

 無計画とは例えば本を「乱読」するようなものです。

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これが“育て”の極意だ!
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NHK総合テレビ
3月31日(火)
午後10:00〜10:45
再放送
 総合 毎翌週火曜 午前1:00〜1:44
     (月曜深夜)
 BS2 毎翌週水曜 午後5:15〜5:59
 脳科学者・茂木健一郎が、これまで番組に登場したプロフェッショナルたちの脳活用法を徹底分析する「プロに学べ!脳活用法スペシャル」。今回は、新年度のはじまりに合わせて、誰もが関心の高い「育てる」をテーマに送る。

 子供を育てる、部下を育てる。そして、自分を育てる。多くのプロたちは、人を育てる上でもプロフェッショナル!そこにはいくつもの共通点があり、脳科学的にも極めて合理的だった。ポイントは「自発性」を大事にすること。自発的に考えると、より能力がアップすることは脳科学的にも立証されている。では、どうすれば、部下や子どもが自分で考え、自発的に動くようになるのか。プロフェッショナル達のマジックのような極意が次々に紹介される。

 さらに、「人を育てる」極意を知れば、それを「自分を育てる」ことにも応用できる!

 そんな自分自身を大きく豊かに育てる脳活用法も茂木が徹底伝授する。今回、茂木が注目するのは「後悔」。最新の脳研究の進展により、「後悔」することが、人の成長に深く関わっていることがわかってきたのだ。

 スタジオに視聴者100人を呼び、茂木に本音の疑問をぶつける質問コーナーもまじえながら、脳を生かした「育て」の極意を一挙公開するスペシャル版!!お母さん、お父さん、管理職のみなさん、そして、自らを成長させたいと願うあなたにぜひご覧いただきたい。

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著者プロフィール

茂木 健一郎(もぎ・けんいちろう)

茂木 健一郎

1962年、東京都生まれ。東京大学大学院卒業。「クオリア(感覚質)」を手がかりに、脳と心の謎に挑む新進気鋭の脳科学者。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。


このコラムについて

茂木健一郎の「超一流の仕事脳」

毎回、1つの分野で超一流の仕事をしている人物を追うNHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」。キャスターを務める脳科学者の茂木健一郎氏が、番組を通じてその人物から受けた刺激をさらに深く考察して語るコラム。

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