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「中断しやすさ」こそがカギ
~「たまごっち」が今なお売れるわけ

2009年4月3日(金)

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 2009年のいまこそ、「たまごっち」に注目しましょう!

 それって、むかしブームになったオモチャじゃないの? と思う方がいるかもしれません。しかし、それは勘違いです。

 たしかに初代「たまごっち」は1996年に発売され、社会現象とも呼べる大ブームを巻き起こしたものの、しばらくするとブームは終焉を迎えました。

 しかし「たまごっち」をめぐるビジネスは、そこで終わりませんでした。2004年に「かえってきた! たまごっちプラス」が発売され、ブームは再燃。その当時、小さなこどもたちに接する機会があった方は、「かえってきた! たまごっち プラス」をぶら下げている姿を目撃したはずです。それは多くの家庭用ゲームソフトを蹴散らすような大ヒット商品になっていたのですね。

 特筆すべきは、その驚異的な売れ行きが一段落した後も、人気が持続していることです。毎年こつこつとシリーズ新作が発売され、コンスタントな売れ行きを記録。2008年11月に発売された最新作「たまごっち プラス カラー」も、すでに出荷数が28万個を超えるヒット作になりました。

 劇場映画化も達成しました。2007年には「えいがでとーじょー! たまごっち ドキドキ! うちゅーのまいごっち!?」、2008年には「映画! たまごっち うちゅーいちハッピーな物語!?」が東宝系で公開。アニメやマンガを原作としないデジタルコンテンツが映画化されるというのは、きわめて珍しい事例です。「たまごっち」の人気は、いまでは完全にこどもたちの間で定着しているのです。

人気の秘密はシンプルさにあり!

 「たまごっち」は、10年以上前から、時代を大きく先取りしていました。

 最大の特徴は、シリーズ新作のときの進化の方向性です。通常のゲームソフトが、シリーズを重ねるごとに豪華になったり、複雑化していくのに対し、「たまごっち」は逆の道を歩んだのです。

画像のクリックで拡大表示

 毎年コンスタントに作られているシリーズの中には、ときおり複雑化させたバージョンもあるのですが、反応が悪いことに気付くや、すぐさま方向転換がはかられます。そして「ごはんをあげて、たまごっちを育てるだけで楽しい」といったシンプルな内容へと原点回帰した商品をリリースする。そして、ふたたびこどもたちの人気に火をつける――という流れをくりかえしながら、現在まで人気を持続させています。

 2008年11月に発売された最新作「たまごっち プラス カラー」は、その振り子が原点回帰の側に振り切れている状態の商品です。液晶画面はカラーになり、見た目がより親しみやすくなりました。またゲーム内で季節や天候が変わるなど、日常感もアップ。ただし、基本的な内容はとことんシンプルに調整されており、たまごっちが死ににくく、小さなお子様でも楽しめるようになっています。このため、またまた高い人気を獲得しているのです。

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「「中断しやすさ」こそがカギ
~「たまごっち」が今なお売れるわけ」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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