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「僕には居場所がないんだ」、肩を落とした“勝ち組”企業の社長

気づいた時、家族はバラバラになっていた

2009年4月9日(木)

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 「なんか、自分の居場所がない」…。そんな思いをした経験は、ないだろうか? 

・営業成績を後輩に抜かれてしまった
・自分の意見が全く反映されない
・自分の知らない間に、新しいプロジェクトがスタートしていた
・自分は予定を聞かれた覚えがないのに、歓迎会の日程が決まっていた

 など、組織の中で「自分」の立ち位置が曖昧になった時に、居心地の悪さを感じることがある。同じ空間にいながら、自分の周りだけ異質な空気が流れているように感じる、むなしさ。そんな空気を感じた途端、「俺がここにいる意味ってあるんだろうか?」と喪失感に苛まれ、ストレスを感じることがある。

 また、「居場所がない」という感覚は、仕事を辞める理由になることが多い。居場所がない→自分がいる意味を見いだせない→ストレスを感じる→居場所を感じられるところを求めたくなる→会社を辞める、といった具合だ。 

組織に居場所がなくなると、どうなるか

 しかし、次なる目的も持たずに、ただ「今の状態を抜け出したくて」転職しても、たいていの場合は失敗し、再び、ストレスの雨に濡れることになりかねない。一方、「このグループの一員である」と組織に自分の居場所を確保できると、それだけでモチベーションが高まったり、職務満足感が強まったりすることがある。「居場所がある」という感覚は、キャリア人生には非常に重要な感覚なのだ。そこで、今回は、居場所=帰属意識について話をしようと思う。

 あなたは、自分の部下が「居場所がない」と悩んでいたらどうするだろうか?

 おそらく多くの人が「居場所がないと感じるのは、役割がないからだ」と、部下になんらかの役割を与えるのではないだろうか。確かに「役割」は個人にとっても組織にとっても重要で、古くから組織論や行動理論、ストレス学や健康社会学など様々な分野で指摘されてきた。

 例えば孫の世話や家事、配偶者の世話など、他者の「面倒を見る」役割を持っている老人は、そうでない老人に比べて心身状態が良好である、という事例がある。また、100歳の双子として人気者になった金さん・銀さんは、メディアに出演し、人気者としての役割を得たことで、白髪が黒髪に変わったり、体調がよくなったりしたという話もある。

 でも、本当に「居場所がない」と悩む部下に、役割だけを与えればいいのだろうか? 役割さえあれば、彼らは居場所を見いだすことができるのだろうか? A氏の話を例に考えてみよう。

 知人のA氏が46歳という若さで、某情報関連会社のトップに就任したのは3年前のこと。中小企業といえども知名度もあり、社員約200人の会社の社長の椅子を手に入れた彼を、誰もがうらやんだ。仕事だけでなく、彼は私生活でもうらやまれた。鎌倉に一軒家を構え、長女も長男も有名私立校に通い、専業主婦の奥さんはPTAの役員。A氏は、公私ともに欲しいものすべてを手に入れた、いわばスーパーサラリーマンだったのである。

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「「僕には居場所がないんだ」、肩を落とした“勝ち組”企業の社長」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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