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マスターズ3日目のキーワード――ケニー・ペリー

I fought hard. (必死に戦った)

  • 舩越 園子

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2009年4月13日(月)

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 マスターズ3日目が終わった今、リーダーボードの最上段に「中年オヤジ」の名前がある。

 ケニー・ペリー、48歳。この名前、2日目終了後にも最上段にあった。初日68、2日目67と好スコアをマークし、3日目を首位タイで迎えたペリー。ムービングデーと呼ばれる3日目、彼が「ムーブ」するとしたら、それは下降の動きには決してならないはずだと最初から信じていた。思った通り、彼は3日目も2アンダー70の見事なゴルフで首位タイを守った。

写真:(C)AP Images

 なぜ、ペリーが3日目も崩れないだろうと信じられたかと言えば、彼には48歳という年齢にふさわしい経験があるからだ。プロゴルファーとしての経験もさることながら、人間としての経験も豊富。そうした経験のすべてが彼のメンタル面を充実させたからこそ、ペリーは40歳代になってから成功し、今も好調ぶりを維持しているのだ。

 「子供たちが小さいころは子育てに時間と気力をどうしても取られてしまった。でも子供たちが成長して自立してからは、やっと自分の時間が持てるようになり、ゴルフに対する集中力が増した」

 王者タイガー・ウッズは今年2月、左膝の手術から約8か月ぶりにツアー復帰を果たしたが、ペリーにも右膝手術の経験があった。06年に手術を受けたペリーは、手術前の好調さを失いたくない一心でツアー復帰を焦り、右膝の完全回復を待たずに試合に出場してしまった。

 「知らず知らずのうちに膝をかばうようなスイングになってしまい、飛距離もコントロール性も失った」

 2007年は不調に陥り、引退の二文字が頭をよぎった。しかし、米欧対抗戦のライダーカップに出場したいという想いがモチベーションとなり、2008年に復調。年間3勝の快挙を成し遂げ、やっと人生最高の1年を送ることができた。

 好調不調の大きな波をどちらも体験し、故障や手術による人生の波も体験してきたペリー。そうした経験すべてを通して通算12勝を挙げてきた彼だからこそ、そう簡単に崩れない――そう信じていた。
だが、3日目終了後、ペリーはこんな一言を口にした。


I fought hard.
(必死に戦った)

 3日目を終え、やっとトップ10まで浮上してきたタイガーも、この日のラウンド後、まったく同じ言葉を口にしていた。だから、ペリーからこの言葉を聞いたとき、すごい偶然だと思った。だが、よくよく考えれば、偶然なんかではなく当たり前なのだ。

 たとえマスターズ4勝のタイガーでも、48歳の大ベテランのペリーでも、メジャーの3日目に好位置を保ち、好位置を狙うことは「必死の戦い」なのだ。

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