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新人部下の才能を生かす、バブル上司の深い諦め

2009年4月16日(木)

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 いきなりですが…。
 
・ パンダ
・ お子様ランチ
・ 日替わり定食
・ 養殖ハマチ

 これらは、私の好きな物、というわけではありません。続いて、
 
・ ブログ
・ デイトレーダー
・ カーリング

…と、私の趣味を書いているわけでもありません。

 「そりゃそうだ。だってこれって、あれでしょ?」。そう、その通り。これらは新入社員の特徴を表すキーワードとして、毎年発表されている単語である。

 このキーワードの発表は、1973年に始まった。当時、新入社員教育をしていた現代コミュニケーションセンター所長の坂川山輝夫(さきお)氏が、新入社員について取材を受けた時に、「おとなしくてかわいいが、人になつかないパンダ型である」と表現したことが好評で、その後、毎年恒例となったそうだ。

 ところが2002年、坂川氏は命名をやめることを宣言。その理由の1つが、「新入社員の属性が多様化し、一言でまとめることが難しくなった」こと。しかしながらメディアからの要望が後を絶たなかったため、社会経済生産性本部が引き継いだ。

今も昔も、新人は変わらない

 新入社員のキーワード命名は、時代の流れを感じさせて興味深い。最初のパンダ型である1973年入社の新人といえば、現在の経営層クラス。その面々も、当時はこんなふうに皮肉られていたということは、「最近の若いモノは…」と新人が上司に嘆かれるのは、今も昔も変わらないということなのだろう。

 また、2005年の発光ダイオード型――電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)――などは、今や巷でも多用されている「草食系」の片鱗をうまく捉えている。

 ちなみに、今年の新入社員はエコバッグ型――環境問題(エコ)に関心が強く、節約志向(エコ)で無駄を嫌う傾向があり、折り目正しい。小さくたためて便利だが、使うときには大きく広げる(育成する)必要がある。酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となる――だそうだ。

 さて、いつの時代も、自分たちの価値観や常識の規格に当てはまらない部下たちに、頭を抱えてきた上司たち。特に最近は、ちょっとプレッシャーをかけると「僕、ウツなんです」と診断書を持ってきたりと、気が気じゃない。

 そこでどうにかして彼らを受け入れ、彼らを理解し、彼らを潰さないようにと、涙ぐましい努力をしているのが、かつては新人類と称され、テレフォンカード型養殖ハマチ型と命名された、今では40代以上のバブル上司たちだ。

 でも、本当に、彼らの特性を受け入れ、理解しなくちゃいけないのだろうか? そうしなければ、彼らといい関係性は築けないのだろうか?

 私は、「理解する必要はない」と思っている。若手社員とうまく関わりを持つのに必要なのは、理解ではなく、深い諦めだ。

 深い諦めとは何か? 友人のミドリを事例にお話ししよう。

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「新人部下の才能を生かす、バブル上司の深い諦め」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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