• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

たかが仕事、人生いたる所にイタリアあり

「バイト」と「蟹工船」と「バックギャモン」と

  • 岡 康道,小田嶋 隆,清野 由美

バックナンバー

2009年4月17日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

小田嶋 今、『蟹工船』とか何とかがヘンなブームになっているけど、岡も俺も学生時代は、そこそこ労働はやっていたよね。

 やってたよ、もちろん。でも小田嶋は、いつだって、すぐ辞めてなかった?

小田嶋 そう、すぐ辞めてたよ。

クリエイティブディレクター 岡 康道氏 (写真:大槻 純一、以下同)

 「何々のバイトしてるんだよ、俺」って言っていて、次に会うともう辞めていた。

小田嶋 2時間でやめた、っていうのもあった。

 そう、すごい早さで辞めているんだよね、いつも。というか、その2時間っていうのは、いったい何なんだ。

小田嶋 電車を清掃する仕事があったの。駅に着いている間に車両の中を掃除するんだけど。

 それはつらそうじゃないけど。

小田嶋 大したことはないんだけど、でも仮眠所があってさ、何かそれこそ『蟹工船』みたいな味がしたのよ。

 二十何年か前だろう?

小田嶋 そう、大学に入ったばかりのときかな。最初につなぎの制服を支給されたのね。そのときに「えっ、このつなぎ着るの? オレ」って、まずちょっとひるんで。それで仮眠所に案内されて、決め手になったのは、ごみ箱に「私は足がありません」と張ってあったことだった。

 どういうこと?

「ああ、こんなところでは働けないなあ」

小田嶋 どういうことかというと、ごみを投げる人がいるからなんだよ。で、ごみ箱にそのごみがちゃんとおさまらない。だから、ちゃんとごみ箱まで捨てに来い、という趣旨が、「私には足がありません」という張り紙になるというわけで。それを見て、これ、イヤだな、オレ、こんなところで働いたらだめになっちゃうなって。

―― 小田嶋隆の修辞の美学には合わなかった、とおっしゃるんですね。

小田嶋 だから、説明役のおじさんから制服を渡されて、ちょっとここで待って、と言われた隙に逃げちゃったの。

 じゃあ、清掃のせの字もしてないわけだ。

小田嶋 していない。だからバイト代も何も、もらっていないけど。

―― 当たり前ですね。

 バイト未遂ということか。そういうことって許されるの?

小田嶋 分からない。

 電話は、かかってこなかったの?

コラムニスト 小田嶋隆氏

小田嶋 まだ説明の途中で、住所とか教えていなかったから。でも友達の紹介だったから、その友達がひどい目に遭ったようだけど。

 それはそうでしょう。

小田嶋 すごい顔をつぶしたかな。

 つぶしたかな、って。普通は許されないことだよ。

小田嶋 別のバイトでいうと、俺はシャンデリアの清掃でスカウトされたんだよね。それは、4階ぐらいの吹き抜けにぶらさがっているシャンデリアの部品を、足場を組んで外して、バケツの中に張った水で洗う、という仕事なんだけど。外す係と、下でごしゃごしゃ洗う係とがあって、圧倒的に楽なのは上で作業する方なんだけど、何しろ高いじゃない?

 怖いね。

「人生の諸問題」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長