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なぜ、負けた?――ケニー・ペリー

I got defensive.(守りに入ってしまった)

  • 舩越 園子

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2009年4月30日(木)

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写真:中島 望

 マスターズで今田竜二、石川遼、ケニー・ペリーの3人が「守る」という言葉を共通して口にしたことが、ずっと気になっていた。

 今田竜二は日頃からアグレッシブなゴルフでどんどん攻めるタイプだ。ドライバーショットは頻繁に曲がり、しかも「どっちに曲がるかは、その日の朝になるまでわからない。僕のゴルフは日替わり弁当みたいなものですから」と本人が言ってしまうほど、方向性が定まらない。だが、彼には得意なショートゲームがあるため、ドライバーショットが曲がってもリカバリーできる自信がある。それゆえ彼はドライバーショットの結果を恐れることなく、攻めるゴルフができる。

 しかし、マスターズに照準を合わせて調整を進め始めた今季開幕戦あたりから、今田のゴルフには変化が見え始めた。いかにドライバーショットを曲げないか、そのためには何をすればいいか。試行錯誤の上、チェンジしたシャフトがマッチしたこともあって、ドライバーショットの方向性は格段に向上。「オーガスタはパーを狙っても、すぐにボギーやダブルボギーになってしまうコース。だから技術より気持ち。いかに気持ちを抑えながらプレーできるか。いかに守りながら攻めることができるかです」。

 今田と同様、いやそれ以上に、攻めるゴルフにこだわってきた石川遼は、オーガスタで「今までやったことのないショットを経験した」と言った。それは、あえてピンを狙わないショット。本当は果敢にピンを狙っていきたいのだが、「今の僕にはピンを狙える力量がない。力量以上のショットをするとコースに跳ね返される」。だから、ピンを狙わず、グリーンの安全エリアに向かってショットを放つという状況を「初めて経験した」。

 それは、今田の言葉にもあったように「守りながら攻めた」ということなのか?それも「一種の攻め」なのか?それとも「守り」なのか?そう問いかけると、石川は「僕は守るのは絶対に嫌だ!」と答えたが、攻めか守りか、はたまたその折衷なのか。そのあたりの明確な答えは、ついに出なかった。彼自身、攻めることと守ることの意味や定義が混沌としている状態なのだ。

 さて、優勝を目前にしながら、プレーオフに持ち込まれた末、アンヘル・カブレラに勝利をさらわれてしまったペリーは、あの惜敗の原因を2週間後にしみじみ振り返り、崩れてしまった17番以降の終盤をこんな言葉で表現した。

I got defensive.
(守りに入ってしまった)

 最終日を首位でスタートしたペリーは「私はあの日、ずっと『慎重に攻めるゴルフ』(conservatively aggressive)ができていたと思う。そんな言葉があるのかどうかは知らないけど……」。

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