• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

無理やり子供を入れようとするお客

【店に悪い客・ケース02】

  • 吉野 信吾,ロドリゲス 井之介

バックナンバー

2009年5月13日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回は、たくさんの方々から賛否両論の貴重な御意見を頂き、まことにありがとうございました。

 この連載の視点は、「双方向の見方がある」ということです。

 車を運転される方ならばお分かりになるでしょう。運転している時に歩行者に対して持つ感情と、歩行者として歩いている場合に、車側に対して持つ感情は正反対ではないでしょうか。同一人物でもその置かれた立場と状況で、まったく逆の見方をするものです。そして、どちらの意見が正解ということもありません。

 これと同様に、お店とお客の双方の言い分を知ることで、相互理解が生まれ、お店とお客の永い付き合いが生まれると私は考えています。

 日経BP社には、「日経レストラン」という雑誌もありますが、もしも私がそのフィールドでこの連載を始めたとしたら、当然ながら飲食業界誌ですので、お店の視点からの意見がほとんどになる、と想像できます。店と客、両方の視点でお話しするために、この場所にさせていただいてよかった、と第一回の皆様からの反響を受けて思います。

 運転者は歩行者の視点になって、歩行者は運転者の視点になってみるための手がかりとして、お読み頂ければと思います。

*    *    *    *

 今回は、パブリック・スペースとしてのお店の雰囲気、空気感を、土足でズカズカと上がり込んで台無しにしてしまう最悪のお客、無理やり子供を入店させようとするお客さんの話です。

 ここでもうすでに腹立たしくなられている方々に一言。本連載で扱う「お店」は、特にお断りしないかぎり、大人が自腹で一人で、もしくは気の置けない友人と酒と料理を愉しむために足を向ける、自分にとってかけがえのない魅力を湛えた個人経営のお店のことです。

「保護者同伴だから、文句ないでしょ!」

 まず、このテのお客の思考には、「お店の雰囲気は、お客さん全員のもの」という認識が根底から欠落しているのが特徴です。

 店側がやんわりと子供連れの入店を断ると、こんな屁理屈を言い出します。「うちの子はおとなしいから大丈夫」と。「お酒を飲む場所ですから」と店側が再度断ると、今度は「保護者同伴だからいいでしょ」と、なにがなんでも入ろうと企てます。カウンター主体の焼鳥屋さん、お鮨屋さんといったお店であっても。

 ファミリーユースという観点で営業している焼鳥屋さん、お鮨屋さんもありますから、店側がOKで、お客さんのほとんどが幼い子供も含めた家族連れであれば何も問題はありません。つまり、これも「お店の雰囲気はお客さん全員のもの」という観点でみれば、子供が騒ごうが、走り回ろうが、そういったお店だと解って入っている以上従うべきです。逆に細かくうるさいことを言うお客のほうが問題です。

 が、しかし、メニューがない、品書きに値段が記されていない、単価が高い、といったそれなりのお店に来ているお客さんは、料理とお酒はいうに及ばず、場の雰囲気を愉しみに来店しているのです。

 このテの店では、ハッキリ言って、子供の存在自体が目障りです。大人が自分の大切なひと時を愉しんでいる場に、子供がいること自体酒がまずくなります。いや、この言い方は正確ではありませんでした。子供自体にはなんの罪も、責任もないのです。そういった他のお客の気持ちをまったく理解しない見識のない親の存在こそが、実は不愉快なのです。ところがこういった自分勝手な親は、なぜか玄人好みの渋い酒処にも、たちが悪いことに興味を持ちます。「雰囲気良さそうだから入ってみようよ」と、子連れで扉を開けるのです。

 店内には、永い関係を礎に亭主とお客との間で培われた無言のしきたりがあることなどお構いなしで、常連客のなごんだ心を逆撫でするのです。子供連れであれば、食事主体のお店に行けばいいものを、お酒が置いてある雰囲気の良い店で愉しみたい、という自分たちのわがままを押し通す。結果、そのあおりを受けて他のお客さんは大迷惑。

コメント77件コメント/レビュー

雰囲気を読む、というのは客のマナーだと思います。それが正しいかどうかというより、品性が出るという問題ですよね。というわけで、>このテの店では、ハッキリ言って、子供の存在自体が目障りです。大人が自分の大切なひと時を愉しんでいる場に、子供がいること自体酒がまずくなります。この書き方は、よくないですね。お子さんを持つ方には間違いなく反発を受けます。が、私は、続きを読んで収まりました。>いや、この言い方は正確ではありませんでした。子供自体にはなんの罪も、責任もないのです。そういった他のお客の気持ちをまったく理解しない見識のない親の存在こそが、実は不愉快なのです。この主張こそが筆者の本質であると理解しています。ここで言う理解しようとしない親の態度というのは、お金を払っていることをまるで印籠でも得たかのように誤解するモンスター△△そのものです。語弊があるのが非常にもったいないと思いますが、モンスター消費者の一例として筆者の報告は興味深く読むことができました。(2009/05/27)

「おたがいさまの店選び」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

雰囲気を読む、というのは客のマナーだと思います。それが正しいかどうかというより、品性が出るという問題ですよね。というわけで、>このテの店では、ハッキリ言って、子供の存在自体が目障りです。大人が自分の大切なひと時を愉しんでいる場に、子供がいること自体酒がまずくなります。この書き方は、よくないですね。お子さんを持つ方には間違いなく反発を受けます。が、私は、続きを読んで収まりました。>いや、この言い方は正確ではありませんでした。子供自体にはなんの罪も、責任もないのです。そういった他のお客の気持ちをまったく理解しない見識のない親の存在こそが、実は不愉快なのです。この主張こそが筆者の本質であると理解しています。ここで言う理解しようとしない親の態度というのは、お金を払っていることをまるで印籠でも得たかのように誤解するモンスター△△そのものです。語弊があるのが非常にもったいないと思いますが、モンスター消費者の一例として筆者の報告は興味深く読むことができました。(2009/05/27)

▼もう一つ  ▼満員電車のベビーカーの例についてお話しされていた方もいらっしゃいます。  ▼満員電車にベビーカーを乗せなければいけない事情もあると思いますがいかがでしょうか?  ▼さまざまな制度(時短勤務、フレックス)が整備されている会社と、そうでない会社があります。 現在の社会情勢では、共ばたらきを選択せざるを得ないケースも多々あります。  ▼ベビーカーに乗せるような小さい子どもを、満員電車に立たせるのは大変危険であり、ベビーカーが子供を守るとりでにもなります。 少し暖かい目で見てもらえませんか?  ▼結局、「権利」と「義務」の問題と思います。  ▼店に入る「権利」だけを主張し、人に迷惑をかけない「義務」を一緒に考えないと、このような(失礼!)的を外した議論になってしまいますね。  ▼皆さん、冷静にいきましょう  ▼TH@二児の父(2009/05/19)

▼静観しようと思ったのですが、やはり口を出したくなってしまいました。  ▼「3回音読をしてから」との指摘もありましたが、まったくそのとおりと思います。  ▼今回のコラムの前提として「ちょっといい雰囲気のお店を楽しみたい」として入ってくる親が、その「雰囲気」を自ら壊している矛盾について問題視していることですよね?  ▼つまり、「子供が問題ではない」と本文でも言っているように、ここでは「親」が問題なのです。 海外の経験を書き込んでいる方もいらっしゃいますが、少なくとも「店は自宅ではない」のですから、人に迷惑をかけないことは最低限のマナーであると考えます。  ▼そのような「雰囲気の店」に行きたいのであれば、子供にもそのような教育をするべきだし、それを受け入れられない子どもは連れていくべきではないと思います。 結局子供にも不幸です。  ▼TH@二児の父(2009/05/19)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

組織を正しい方向に導き、 作り変えていける人が、優れたリーダーです。

ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長