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話はまだまだ続くけど、「人生2割がちょうどいい」

  • 岡 康道,小田嶋 隆,清野 由美

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2009年5月15日(金)

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人生2割がちょうどいい
岡 康道、小田嶋 隆著、清野 由美編/1429円(税別)、講談社
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清野 今日は当サイトの人気連載『人生の諸問題』の単行本『人生2割がちょうどいい』(2009年5月13日に講談社より発売)を売るための楽屋オチ回ということで、お2人に最も苦手なことをしていただこうと、編集部で特別編を企画しました。

 今日?

清野 はい。お二人の連載を続ける苦労を、ここに同席する関係者から聞き出してみてくださいね。

小田嶋 インタビュアーをやってみよ、ということなんだよね。

清野 そう、楽屋ネタを私たちからどんどん聞き出してください――あれ、もう場が止まっちゃいましたね。

小田嶋 俺、昨日そういうふうに課題を振られて、いまだに考え込んでいる。インタビュアーってやったことないんだよね。

 どういうことが大変だったか、ということについて聞き出すということなの? だったら、何でも好きなことを言ってください、清野さん。

インタビューに段取りは不要

清野 ・・・・・・。

小田嶋 そういう話の振り方をインタビューとはいわない、ということぐらいは、俺には分かる。俺、それで、前の晩に思ったんだけど、質問って事前に考えておいても、会うとだいたい無効にならない?

清野 なります。

小田嶋 やっぱりそうか。俺は、今はなき「月刊現代」で、会社の経営者とか何とか、何人かにインタビューする仕事をやったことがあるんだけどさ。

 じゃあ、経験があるんじゃないか。

小田嶋 そう、でも全然だめだった。事前に一生懸命、質問事項を作って、緊張して話を聞いてさ。

清野 事前に用意しても、だいたい自分の思うように展開しないでしょう。

小田嶋 実際に会うと、全然、あ、ああ・・・、というふうに、話が違う方向にどんどん行っちゃって。

清野 初めは、これを聞いたら、おそらくこんな答えが返ってくるから、それをこうやってまとめて、というシミュレーションがあるんですけど。

小田嶋 これを聞いて、あれを聞いて、ここに落とす、みたいに全部流れはできているのに、でも、話を聞いてみると全然違うでしょう。

清野 違うんです。でも、予定調和のインタビューほど面白くないものはないから、それがまっとうなインタビューの進行だとは思うのですが。

小田嶋 でも結局俺は、相手が言っていることをわりと受け入れなくて、どんどん突っ込んで、それで相手が不機嫌になっちゃっていた。

清野 インタビューのはずが、議論というか、口論というか、論破になっていくんですね。

小田嶋 相手が何か言ったのを、これはこういうことですね、みたいな、嫌なかぶせ方をして、それで不機嫌になられる、と。

対談の面白さは「負荷」にある

清野 しかし、そもそも岡さんは、なぜ小田嶋さんと対談したいと思われたんですか。

クリエイティブディレクター 岡 康道氏 (写真:大槻 純一、以下同)

 対談は以前に小田桐昭さん(クリエイティブ・ディレクター)と吉田望さん(コンサルタント)という、広告界の人とやったことがあるんです(注・小田桐昭氏との対談は『CM』。吉田望氏との対談は『ブランド』『ブランド2』。以上は宣伝会議刊)。

 その経験からしても、対談というものの相手は、話していて面白いやつじゃないと耐え難い。だから今度も面白い相手じゃないとだめだな、と考えたときに小田嶋の顔が必然的に浮かんだ。

清野 岡さん的に“対談シリーズ”というのがあるんですか。

 あるわけないじゃないですか。どんなメリットがあるの、対談を続けて。

小田嶋 「康道の部屋」って、「徹子の部屋」みたいに。

 嫌だよ。ふざけんなよ、お前。

小田嶋 でも、岡のCM作品って、基本的に「康道の部屋」だよね。

 僕のイメージに合わない言葉はやめてくれ。

清野 小田嶋さんは以前、ロジックが成立しない相手とは、ダイアログが面白いんだ、みたいなことをおっしゃっていましたね。

 まあ、僕に論理がないと言われれば、その通りなんだけど。

小田嶋 いや、お話って、自分が考えていることを普通に順序立てて話していくと、押し付けがましくなるんだよ。だけど誰かが何か言ったことを混ぜ返したり、突っ込んだり、行ったり来たりしながら話すと、同じネタでも面白くなる場合がある。

 そうだよ。論理対論理って、別に面白くないからね。

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