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『奇跡の脳』が経済危機脱出の扉を開く

第3回 ジル・ボルト・テイラー×日経ビジネス オンライン

  • 日経ビジネスオンライン編集部

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2009年5月21日(木)

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 脳卒中から復活を果たした女性脳科学者、ジル・ボルト・テイラーさんが著した『奇跡の脳』を考える連載、最終回は、編集部が経済について問う。というのも、論理や効率を司る左脳の機能を失ったのちに復活した彼女に、いわゆる「市場論理」が行き詰まって訪れた、この不景気の脱出策が聞けるのではないか、などと考えたからだ。

*   *   *   *

編集部 リーマン・ショック以来の金融不況で、アメリカの経済も大変だというニュースが日本にも入ってきています。日本でも、あまりよい兆しはありません。病気を喩えに使う失礼をお許しいただきたいのですが、リーマン・ショックは脳卒中であり、肥大した金融というのは、肥大した左脳マインド(前回参照)の結果ではないかとも思えます。

 日経ビジネスオンラインは、ビジネスマンが主な読者層なのでぜひうかがいたいのですが、経済についての専門的なご意見でなくとも結構ですので、ジルさんなりのこの不況へのお考えをお聞かせいただければ嬉しいです。

「良い危機を台無しにしないこと」

博士 経済が破綻しかかっている今、わたしのモットーは「良い危機を台無しにしないこと」。変化の時は機会の時でもあるのです。自分がおかれている状況を、変化に抵抗する左脳マインドで眺めることもできるし、「今」だけを感じ取る右脳マインドで見て、変化を積極的に受けとめることもできる。

 われわれは生物学的に変化するようにプログラムされています。今は持続可能性と地球全体のことを考える右脳マインドの価値観に切り替えるチャンスなの。個人的なエゴによる強欲さが、このような困難な状況を生んだのだから、われわれは「みんなの意識」という価値観へと切り替えるべき。生き残るだけじゃなく、もっと繁栄しないとダメだと思うんです。

編集部 ジルさんは、左脳に損傷があったがために、右脳マインドに目覚めて「新しい自分」を発見されたことと思います。左脳の機能を取り戻されるべく「脳トレ」をされリハビリを重ねていかれますが、現代の日本の健常者に必要なのは右脳マインドではないかとも思います。この右脳マインドは創造性につながる気がしますが、いかがでしょうか。右脳マインドを鍛える方法があれば、ぜひ教えてください。

 また、右脳マインドを得ることでビジネスマンにとってはどんな「気づき」があるでしょうか。経済不況や社会の変化、「生きること」にそれをどのように応用できるか、についても。

博士 右脳マインドは「わたしだけ」ではなく「わたしたちみんな」という価値観をもっています。長期的にビジネスの焦点を、どうしたら「みんな」に影響を与えられるか、という方向へ切り替えることは、正しいビジネスの路線だと思います。

 大切なのは、やはり、意識を「わたしだけ」から「わたしたちみんな」へと切り替えることです。

編集部 私はちょうど子育ての真っ最中なのですが、ジルさんは脳卒中になったことで「ママのかわいいベビーになった」と表現されています。これを「知性をもった赤ちゃん」だと感じました。また、最後の「回復のためのオススメ」は、「わたし」の部分を「赤ちゃん」に置き換えて読むこともできると感じました。つまり、この本は子育て本としても読める気がしています。私たちが子どもを育てるときにも同じように接すればよいと思いました。この点、どう思われるでしょうか?

博士 たしかに「回復のためのオススメ」は子供にもぴったりだと思います。実際、このオススメは、大人も含めたすべての人のためのものなんです。

コメント2件コメント/レビュー

家でこの本を読んでいます。かくいう私も脳卒中(脳出血)を2年半前に患い。今は、運よく元の職場にいます。残念ながら博士の言う涅槃まで辿り付く事は、出来ませんでしたがこの経験と今まで経験をしたことを若手に教えています。戻ることが出来る範囲でリセットして赤ん坊のように1つ1つ覚えていくことに共感します。私も実際、自分なりに実践してきたことが博士と程度の差はあるけど、同様なことに勇気付けられています。後、生還者という意識かな!!!この考えはなく、運が良いだけと思っています。(2009/05/21)

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家でこの本を読んでいます。かくいう私も脳卒中(脳出血)を2年半前に患い。今は、運よく元の職場にいます。残念ながら博士の言う涅槃まで辿り付く事は、出来ませんでしたがこの経験と今まで経験をしたことを若手に教えています。戻ることが出来る範囲でリセットして赤ん坊のように1つ1つ覚えていくことに共感します。私も実際、自分なりに実践してきたことが博士と程度の差はあるけど、同様なことに勇気付けられています。後、生還者という意識かな!!!この考えはなく、運が良いだけと思っています。(2009/05/21)

脳栓塞の父を持つシングル介護の身として、大変興味深くこの連載を拝見しております。/一点気になるのは、この方の宗教的な立ち位置です。/日本人と異なり、何らかの信仰はお持ちでしょうし、お話の節々にそれがうかがわれる様な気が致します。/その点を鑑みてうかがう事で、より言葉が生きてくるのではないでしょうか。/是非、お聞かせ下さい。(2009/05/21)

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私自身もブラックベリーとともに育った人間。そんな会社がそのまま消滅するのを見たくなかった。

ジョン・チェン カナダ・ブラックベリーCEO