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注目度抜群!「いいですね、ホンダのプリウスでしょコレ!」

第1回:ホンダ インサイト【試乗編】

2009年5月19日(火)

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 みなさんこんにちは。この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。

 なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。

 ご挨拶が遅れましたが、私はフェルディナント・ヤマグチと申す者(47歳)です。皆様と同じようにビジネスの最前線で仕事をする傍ら、アチコチの雑誌で連載を持っています。

 つまりクルマ業界に接してはいますが、本業ではない。首まで浸かっていない故、かえってギョーカイのシガラミや仕来りを超越して、好き勝手なことを書き倒すことが出来る微妙且つナイスなポジションに立っています。もちろん皆様と同じように昔からクルマが大好きで、現在はアウディのオールロードクワトロと、ポルシェの911を所有しています。学生時代はかなり無理をして懸命にクルマを購入したクチでして、一番最初に買ったのは、初代RX-7でした。最後は青山墓地の前で追突され大破してしまいましたが、あれは良いクルマでした。本業はかなり堅い会社で管理職を務めるリーマン稼業なものですから、顔出しなし&ペンネームで失礼いたします。や、そう警戒なさらないで下さい。決して怪しい者ではございませんので。

クルマ好きは、いまこそクルマを楽しもう

 明るく楽しく……と宣ったのに、のっけから嫌な話をしますが、クルマを取り巻く環境は悪くなる一方ですね。販売の現場は正に“惨憺たる状況”です。“世界一”の冠をゲットしたのも束の間、トヨタの国内生産は31年ぶりに300万台を割り込み、ハケンだけでなく正社員の雇用維持もおぼつかない状況です。新聞やテレビが毎日悲観的な報道を繰り返すものですから、消費者心理は益々冷え込んで、悪化の一途を辿っています。今の時期にクルマを買ったりしたら、周囲からは経済観念の欠落した大馬鹿野郎と思われてしまいそうな、イヤな雰囲気です。

 どげんかせんといかん。我が国の基幹産業たる自動車製造業を復活させてこそ、経済立国日本が世界のイニシアチブを……とは思いません。眉間に皺を寄せ憂い顔をしたところで、売れないものは売れない。興味の無い人間に、無理矢理目を向けさせたって買わないものは買わないのです。

 ですから堅い話はヌキ。クルマが好きな私たちは、今こそ好き勝手にクルマを楽しみましょう。売れていないのですから道は空いていますし(最近の首都高などはもう最高です!)、持っていない方々と大きな差を付ける事が出来ますし(いつの時代でもやはりクルマはデートの最重要アイテムです)、むしろクルマ好きにとって事態は好転していると見ることも出来ます。“草食男子”とやらが登場のお陰で、デート市場は完全に男の買い手市場です。草食諸君はそもそもクルマなんかに興味が無いですから、もう気の利いたクルマ一台で入れ喰……と、ここは日経ビジネスオンラインでした。こうした与太話は他の雑誌で書くことにします。

 とまれ、クルマで生活を、さらに踏み込んで人生を楽しんでいる姿が増えて行けば、最終的には市場も好転して行くのではないかと思います。そのためにも、クルマ好きのみなさんと一緒に、話題のクルマの“楽しみ方”を「走りながら」考えていきたい、と思っています。先にも述べましたが、当欄では、一台のクルマを「試乗」、「開発者へのインタビュー」、「販売または顧客へのインタビュー」の3方向からしゃぶりつくして行く予定です。さらに心強いことに「カーセンサー」編集部が試乗、取材に全面協力して下さいます。クルマを本当に買う人しか買わない雑誌と、日経ビジネスオンラインが組めば正に鬼に金棒。売れる理由、売れない理由がきっと見えてくることでしょう。

 では、記念すべき第一弾は売り出し直後から満員御礼万歳三唱のホンダ、インサイト試乗記からお届けしましょう。

画像のクリックで拡大表示

「ホンダのプリウスでしょ、これ!?」

「あ、お客さん! アレですよ。アレアレ!」
「おう、アレかね」
「アレです。こうして走っている所を見ると、またイイでしょう?」
「イイねぇ……」
「本当にイイわねぇ……」

 発売以来絶好調が伝えられるホンダのハイブリッドカー、インサイト。広報部から車両をお借りして、じっくり4日間試乗する間に、街中で何度指を指されたことだろう。青山の本社ビルに車両を返却する最終日。環八の砧公園前にあるホンダの販売店の前を通りかかったところ、初老の夫婦とセールスマンが3人揃って私のクルマを指さして、先のような会話を(推測ですが)交わしていたのだ。

 インサイトに対する世間の注目度は凄まじい。行く先々で実に様々な人に声を掛けられる。熱海のコンビニで飲み物を買うと、店長と思わしき男性が出てきて、「コレ、ホンダの作ったプリウスでしょ? どうっスか実際のところ? いや実は私もコレ買おうと思っているんだけど、燃費とかどうっスか」と聞いてくる。“ホンダの作ったプリウス”とはご愛敬だが、ともかく真剣に検討している様子が伝わって来る。

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「注目度抜群!「いいですね、ホンダのプリウスでしょコレ!」」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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