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そういうわけで「女々しい男でいきません?」

2009年6月4日(木)

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 目の前に異性がいる。
 さて、この人物に、嫌われたくないか、好かれたいか。どちらなのかによって、とる行動は、違うように思えます。

 別に私が気付いたことではなく、昔インタビューした、表現を仕事にしている人がそんなようなことを言っていたんです。

 媒体によって、それを使い分けているとか。すごいなあと思いました。

 しかし、考えてみるに、はっきりと意識はしていなくても、私たちも普段からそういうことを、やっているんですね。

 嫌われたくないのは例えば、ビジネスの相手。悪い人、嫌な人、付き合いにくい人とは、思われたくない。
 それだけはイヤ、の姿勢。

 でも嫌われないようにするのは意外と簡単。マナー&ルールがあるからです。はきはきとあいさつし、常に笑顔。NOと言わず、さわやかに振る舞えばいい。

 好かれたいのは、こちらが好意を抱いている相手。いい人、魅力的な人、一緒にいたい人と思われたい。
 そうじゃなきゃイヤ、の姿勢。

 これには、セオリーがない。
 だからおそるおそる、こうかな? と思うことをやってみる。

 諸刃の剣で、結果としてとっても好かれることもある一方で、蛇蝎のごとく嫌われることもある。もちろん、そのどちらでもないことも。

 このコラムを始める時、担当編集者に言われました。

「あなたが伝えたいことはだいたいわかった。読むと、喜ぶ人もいるだろう。しかし必ず、そういう行為を嫌ってそれをはっきり指摘する人もいる。それでもいい?」

 それでもいい、と思いました。
 私は、嫌われることを選びました。
 つまり、限られた人には、好かれたいと思ったのです。

 ところで話はいつもの通りに脱線しますが、率先して嫌われているように見える人が、稀にいます。実は身近にもおります。「なんでわざわざ嫌われるようなことを言ったりしたりするんだろうなあ」と疑問に感じておりました。

 ついに尋ねてみました。「どうしてそういうこと、言ったりしたりするの?」と。

「嫌われたいわけじゃないんだよなあ」

 とその人は言います。

「嫌われるか嫌われないかよりも、『言った』『した』という行為を大事にしたいんだろうなあ」

 深い。

「深くないよ。女の人って、そのメイクやファッションを、どれだけ男がそれを嫌だ嫌いだと思って言って指摘しても、それを貫くでしょう。それと同じだよ」

 同じ、なんでしょうか。

「あのね俺だって、嫌われたいと思ってるわけじゃない。好きなように言ったりしたりした結果として、そうなってるだけで」

 そして彼をとっても好きな人もいる。私もおそらく、そのうちのひとり。

 何度目だっだか、「男らしくない」と「女々しい」は違う、という話になったことがありました。

 共存することもありうると。

 そして個人的嗜好を言わせていただくなら、私は男らしくて女々しい人が、男女問わず、とても好き。魅力的だと思う。あなたはどんな人なのですか、もっと教えてくださいという気持ちになる。

 その反面、「この人のことは嫌いだ…」と思ってしまう相手も、また同じ。
 とがっているんです。丸くないんです。そのとげが、気持ちいいか悪いかなんです。

 巷で言われている、草食系というのは、私から見ると、嫌われたくない「それだけはイヤ」派。丸い。なめらか。手触りがいい。けれど、心に刺さるものがない。

 「女々しい男でいこう!」ってつまり、草食系になろうってこと?とよく聞かれました。

 違います。

 私は、私自身を含め大人は、今までこうやって生きてきてしまった以上、それをがらりと変えることはできないんじゃないかなと思っています。つまり、とげを折ることはできないと。大人になると、人間、いろいろ捨てられなくなりますからね。

 しかし、別のとげを持つことはできる。

 すでにとげをもつ男性に、別のとげをもってほしい。それが「女々しい男でいこう!」です。

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「そういうわけで「女々しい男でいきません?」」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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