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部下を殺す、「気づかい上司」

2009年5月28日(木)

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 「いや~、ホント女心ってのは分からない。この間うちの女性部下が、『営業目標をこなす自信がない』って言ってきた。彼女はけっこう優秀な子だったけど、これまでにも意外と弱音を吐くことがあったんで、『まぁ、やるしかないんだし、彼氏とデートでもして気分転換して、気楽にやれよ!』って励ましたわけ」と元気なく話すのは、知人のA氏だ。

 「だって、目に涙ためてそんなこと訴えられたら、少し落ち着かせた方がいいと、誰だって考えるでしょ? ところが、彼女はどうやらそれが気に入らなかったらしい。他の部下たちに俺のことを、『仕事のことで相談したのに、使えない(上司だ)』と愚痴ってるんだよ。くそ~、落ち込むよなぁ。こっちは少しでも楽にしてやろうと思って言ったつもりだったのに。女性部下の“取り扱い方”教えてよ」

 「彼氏とデートしろ、だなんてセクハラだ」
 はい、そうですね。そうかもしれません。でも、これは本筋とは外れるので置いておいて…。

 「女性部下の取り扱いって? これって、別に女性ということと関係なくない?」
 はい、その通り。今回は、女性どうのこうのではありませんので、ご安心を。

「使えない上司」と「使えない部下」

 さて上司と部下の関係というのは、非常にややこしくて、非常に大切な問題だ。最近は、特に上司と部下の良好な関係が、社員のメンタル低下を防ぐためにも求められている。

 でも、そうはいっても誰だって、「もう、ホント使えないよなぁ! 俺より給料多くもらってるくせに、あったまくるな~」と、使えない上司にむかついたことはあるだろう。

 上司だけじゃない。
 「おいおい、勘弁してくれよ。アイツ、何度言ったら分かるんだ」と怒る気力すら起こらない、心底泣きたくなる部下に頭を抱えたこともあるだろう。

 相手が上司であれ、部下であれ、どんなに性格が良くても、どんなにいい人でも、「使えない!」と感じることがある。「使えない!」と感じた途端、一切、関わりたくなくなるものだ。だが、関わりたくなくても、関わっていかなきゃならないのが上司・部下関係。

 性格が合わない、そりが合わない、というのも問題だが、「多少の性格の不一致も仕事のうち」と割り切れば、何とか我慢もできる。でも、仕事に直接影響が出る、「使えない!」という感情が噴出すると、猛烈なストレスの雨が降り注ぐ。ものすごい大きなストレスとなってしまうのだ。

 そこで問題です。
1) 使えない上司
2) 使えない部下
 あなたは、どっちがマシだと思いますか?

 「下品な究極の選択を読者に迫るとは、何なんだ」などと、お叱りを受けそうではありますが、上司・部下関係は個人のキャリアにとっても、組織にとっても重要な問題。より身近な問題として、「使えない上司・使えない部下」をイメージしていただくための質問なので、まずは考えてみてください。どうかお許しを。

 どっちがどっちという議論を展開する前に、「使えない上司」に嘆くB氏の話も紹介しよう。彼は、「できる上司」が異動して、後任としてやってきた「使えない上司」にぶち切れていた。

 「前の部長の時はどんなに厳しい状況でも、『部長のために頑張ろう!』と思えたんです。でも、今の上司は最低。ホントに使えない。アイツのために頑張ろうと思う人は1人もいないと思いますよ」とB氏は言う。

 「何がむかつくかって、仕事の目的が分からないってこと。アイツが何言っているんだか、ちっとも分かんない。おまけにアイツは、部下がなんで分からないのか、ってことも分かってない。最悪でしょ?」

 「例えば来月の営業目標でも、アイツはあり得ない数字を提示する。その数字がどうやってはじき出されたのか、説明できない。『無理かなぁ?』なんて、まるで他人事。それで二言目には、『僕の仕事はこのチームの業績を上げることだから、そのことについては責任は持つ』とか言うけど、そんなこと俺らが聞いてることじゃないっつうの。現場に行こうともしないし、現場で起こったことには、耳も傾けない。部下の質問にも答えられない、部下のことを知ろうともしない、訳分かんないっすよ」

コメント11

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「部下を殺す、「気づかい上司」」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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