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名は体を作る。「明治8年」が放った「狙わずヒット」

  • 三田村 蕗子

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2009年6月15日(月)

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 お酒のおつまみにぴったりなお菓子。
 そう聞いたら、思わず食指が動くという方。多そうですね。

 お酒も好きだけど甘いお菓子にも目がない。甘いお菓子はそんなに得意じゃないけど、お酒に合うんだったら興味津々。

 今回は、程度の差こそあれ、両刀遣いを自任されるみなさまにぜひともお薦めしたいお菓子にフォーカスしてみました。ネーミングに楽しいエピソードが隠された埼玉発のお菓子です。

実は「最初に作られた年」でした

「この商品名にある年号って、おたくが創業した年?」

「あ、もしかしたら、このお菓子を作り始めた年ですか?」

「いえいえ。日本でチーズが最初に作られた年にちなんで、チーズまんじゅうにこの名前を付けさせていただいたんですよ」

クリームチーズの風味が濃厚な「明治8年」。チーズまんじゅうとも、チーズケーキとも違うオリジナリティの高い仕上がり。

 カウンター越しに時折、こんな会話が繰り広げられているお菓子が、熊谷市内を拠点とする梅林堂の看板商品「明治8年」だ。

 2001年に発売されてからというもの、「明治8年」は大人気。一応、和菓子のカテゴリーに入るお菓子だが、地元の客は親しみを持って「梅林堂さんのチーズケーキ」と呼んでいる。

 なぜ、ファンは「明治8年」を、「チーズまんじゅう」ではなく「チーズケーキ」と呼びたくなるのか。

 日本全国、チーズをおまんじゅうにアレンジした和洋折衷のお菓子はたくさんある。しかし、チーズの濃厚さがこれほど楽しめるおまんじゅうはない、と断言してしまおう(あったらごめんなさい)。

 単なるおまんじゅうにしか見えないのに、一口食べると予想を大幅に裏切るフレッシュなクリームチーズのなめらかな食感と風味が口いっぱいに広がる。ダテに、チーズが日本で作られた年号を商品名に冠してはいないのだ。

 かといって、まんじゅうの生地の中にチーズをごろんと入れただけという単純なお菓子とも全然違う。

 たまにありますよね。「チーズの味が濃厚なチーズケーキ」という前評判で、食べてみたら本当にチーズそのものでしかなく、「これだったらチーズを食べていた方がいいや」というケーキ。「明治8年」はそういった芸なし、工夫なし、職人技なしのお菓子とは一線を画す。ミルク風味の生地と中のクリームチーズがいい塩梅で一体化している。チーズの中に入っているドライフルーツも食感に変化をつける良いアクセントだ。

 企業秘密を承知で、社長の栗原良太氏に製法について尋ねてみた。

お酒との相性の良さは、お客さんが教えてくれた

「チーズまんじゅうというのは、普通は餡の中にクリームチーズを混ぜ合わせるんですが、『明治8年』はクリームチーズをそのまま入れています。それなのになぜ一体感があるかというと、うーん。なかなか説明しづらいんですが、一つにはコンデンスミルクを少し使っていること。生地の小麦粉の量も調整していますし。でも、もっとも大きいのは、温度管理ですね。温度管理にそれなりの手間をかけて、あの風味や食感を実現しているんです。似たような商品がほかにないのは、その手間が大変だからだと思いますよ」

コメント2

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