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社内不倫、そして辞職。アラフォー女性の“本音”と“愛着”

2009年6月18日(木)

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 「私はね、部下たちに恋人気分で仕事しろって、いつも言ってるんだよ。ガッハハ」

 これはかなり以前に、ある企業の社長が言っていた言葉だ。

 恋人気分で仕事って、どういうことだろうか? 社内恋愛? 社内不倫? それとも…。おそらく今の私だったら、「それってどういうことですか?」と聞いたに違いない。でも、あの頃はそんなこと、どうでもよかった。男のいない女の楽園(?)で働いていた私(客室乗務員でした)にとって、「恋人気分で仕事」とは、まるで実感のわかない言葉だったからだ。

 路線もスケジュールも複雑な国際線では、同じ乗員さんと一緒のフライトになることはめったにない。ましてや、機内に乗り込むお客さんと「ビビビ」とくるような出会い(古い!)は、宝くじに当たるようなもので、夢のまた夢だったのである。

 それに当時は、今ほどセクハラセクハラと騒ぎたてる風潮もなかった。「会社に好きな人がいれば、毎日会社に行くのもけっこう楽しいかも」とノー天気に妄想し、「へ~、このおっさん、恋人気分で仕事して、一代で海外5カ国に拠点を持つ企業に成長させたんだ。すごい!」と思っていた。渋谷や原宿で女子高生たちが、なんでもかんでも「スゲェ!」と感動するような軽さで、その社長の話を聞いていたのである。

チヤホヤされている女性部下を見て自省

 あれから十数年。あの社長の「恋人気分」の言葉を思い出すような出来事が起こった。高校時代の友人のA子が、突然会社を辞めた。初の女性役員候補として常に名前が挙がるような、正真正銘のキャリアウーマン(この言い方も古い?)だった彼女が、突然辞めたのである。

 「なんだかもう、疲れちゃって。戦うのに、ホント疲れちゃったの。この間、おっさんたちにチヤホヤされて、『自分はデキる』って勘違いしている若い女性の部下を見たら、うんざりしちゃってさ。今ならまだ間に合うかも、と思って辞めることにしたわ。40過ぎてからじゃ、間に合うも何もないか~。アッハハ」

 支離滅裂で、何が言いたいのかよく分からない言い訳を、A子はあっけらかんと言い放ったのである。

 これって、チヤホヤされてる女性部下への嫉妬?
 それもあるかもしれない。でも、彼女はそんなことで辞めるほど柔(やわ)な女ではない。

 何だか、疲れちゃったって?
 これはよく分かる! 疲れ果てて家に帰り、くだらないバラエティー番組を見ながら、コンビニで買ったおにぎりを1人寂しくほおばっている時など、「私、何やってるんだろう」と、気が滅入る。

 その途端、ズドンと崖から突き落とされたような気分になるのだ。外でどんなに元気に振る舞っていても、会社でどんなにバリバリやっていても、「もうやだ~」と1人悲鳴を上げたくなることは、誰だってあるはずだ。

 「家あり、車あり、貯金あり」。されど「子なし、夫なし、介護なし」。そんな自由すぎる状態に、何とも言えない孤独感を抱くことくらい、誰でもあるだろう。

 それにしても、である。A子の突然の行動は、どうにも納得できない。なぜなら、つい数カ月前彼女は「私さ、ウチの会社の女性役員第1号になってやる!」と、鼻息荒く豪語していたからだ。

 いったいA子に何があったのか? 
 辞めた辞めた~と、明るく言ってるのだから、あんまり突っ込む必要もないかとも思ったのだが、取りあえず聞いてみた。

 すると、「何があったのかって? あっはは、そりゃそうだよね~。ついこの間まで、役員になってやるって宣言してたんだもんね」と、A子は辞めたホントの理由を話し始めた。

 どうやら、聞いてもらいたかったけど、言い出せなかったというのが本音だったようなのだ。それから延々1時間。彼女は、いかに「恋人気分で仕事」をしていたかを、話してくれたのである。

 「実はさ、私、ずっと上司のB男とつき合ってたの」

コメント14件コメント/レビュー

若いころの悩みは、選択肢が多いゆえの悩みであって、年を取ってからの悩みは、選択肢が少ないゆえの悩みで、絶望に近いです。記事のように自分を客観的に見るのは、絶望に近い悩みを解決するのに良いかもしれません。私もやってみようっと。ところで、本筋から逸脱しますが、記事の彼女はかなりな美人、では?男性は女性が考えるよりはるかに物理的で単純かつずるいです。きれいな女性に近づき、やばくなれば、いつポイ捨て、崖から突き落とされるかわかったものじゃありません。そういう意味では、別れて正解だったと思いますよ。辞表はどうかと思いますが…(2009/07/09)

「ストレスで成長する!~“元気力”のある“健康職場”を目指して~」のバックナンバー

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「社内不倫、そして辞職。アラフォー女性の“本音”と“愛着”」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

若いころの悩みは、選択肢が多いゆえの悩みであって、年を取ってからの悩みは、選択肢が少ないゆえの悩みで、絶望に近いです。記事のように自分を客観的に見るのは、絶望に近い悩みを解決するのに良いかもしれません。私もやってみようっと。ところで、本筋から逸脱しますが、記事の彼女はかなりな美人、では?男性は女性が考えるよりはるかに物理的で単純かつずるいです。きれいな女性に近づき、やばくなれば、いつポイ捨て、崖から突き落とされるかわかったものじゃありません。そういう意味では、別れて正解だったと思いますよ。辞表はどうかと思いますが…(2009/07/09)

あぁ、、ズバリですズバリ。当方主婦アンダーアラフォー。数年前に始めた零細小売業、開業したときのあのときめきと高揚感をすっかり忘れていました…。あの時は、そう、仕事がストレス解消でエネルギーの源だった。今は、倦怠期ですか。惰性で続けていますが熱もかなり下がってしまい、本当にやりたい続けたい仕事なのか、自問していたところ。生活がかかってないというのも、良いような悪いような。私も、一度自分を見つめなおしてみようと思います。妻としても母としても、自営業者としても、すべて中途半端。 これでいい訳がない。 (2009/06/26)

疲れて帰った時に、下らないバラエティ番組を視るのは疲れますね。そんな時はテレビ東京を視ましょう。 横並びで走らなくても良い何かが見つかるでしょう。きっと。たぶん。 (カズー)(2009/06/22)

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