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大スターのエクストラワーク――タイガー・ウッズ

Yeah, you guys jumped the gun.(そう、キミたちは早まったんだ)

  • 舩越 園子

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2009年6月18日(木)

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 帝王ジャック・ニクラスがホストを務めるメモリアル・トーナメントはタイガー・ウッズの大逆転優勝で幕を閉じた。

写真:平岡 純

 首位と4打差、7位タイから猛チャージをかけ、逆転したタイガーの勢いに他選手は圧倒されていたが、思わず「えっ、ホントかよ?」なんて言葉を発してしまうほど圧倒されたのは、もしかしたら取材陣だったのかもしれない。

 と言うのも、マスターズで優勝戦線に浮上しながら勝利を逃し、その後の2大会でもドライバーショットが乱れ放題で勝てずじまいだったタイガーに対し、米メディアは早々にいろんな説を持ち上げていたからだ。

 1つは、コーチのハンク・ヘイニー解任説。もう1つは、タイガー・スランプ説。「こんなにドライバーが乱れるのは、コーチングの失敗だ」「こんなに勝てないなんて、左膝の出術後のタイガーはもはやかつての最強のタイガーではなくなってしまったのかもしれない」という具合に、とにかくネガティブな諸説を放出してしまったのだ。

 しかし、タイガーのメモリアルでの大逆転優勝は、蔓延するそうした諸説を一気に払拭した。2番ホールから早々にチャージをかけ、前半だけで3打も伸ばし、11番パー5ではチップインイーグル、難しい上がり2ホールでは連続バーディーでフィニッシュ。あんなゴルフを見せられたら、もはや米メディアは謝罪する以外に取るべき道はなかった。

 そういう意味で、優勝会見は圧巻だった。あるアメリカ人記者は「タイガー、キミのようなスターには、どうしてもパブリック(大衆)の安易な見方や意見がついて回るよね」なんて言葉で質問を始めた。この記者が言う「パブリックの安易な見方や意見」とは、つまりはスランプ説のことで、どうやらこの記者はメディアが持ち上げたスランプ説だというのに、スランプ説が蔓延した責任を一般のゴルフファンに転嫁していたようだ。

 だが、こんな“懺悔記者”もいた。「タイガー、私たちメディアの大半はコーチ解任説などのミスリードを犯してしまったわけだけど・・・」。これに対するタイガーの返答は、こんな一言だった。

Yeah, you guys jumped the gun.
(そう、キミたちは早まったんだ)

 タイガーは「必ず(以前のようなゴルフが)できると信じていた。問題は時間だけ。どうしたって多少の時間はかかると思っていた」。諸説が出回るきっかけとなったマスターズの頃、タイガーの左膝はラウンド後に練習場で球を打つなどもってのほかという状態だった。左膝を冷やすアイシングも欠かせなかった。

 しかし、メモリアルを迎えた頃は、アイシングからも解放され、「ラウンドの後に反省を含めて打ち込み練習ができるようになった意義は大きい。大会前には自宅の近くで以前と同じぐらいの量の練習やラウンドができるようになっていた」。

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