いつしか音楽を聴かなくなってしまったビジネスパーソンに贈る本コラム。カバー曲を集めたコンピレーションアルバム『コトノハ』『コトノハ2』を手がけた、元野村証券トップアナリストの佐藤明さんに、お薦め曲を紹介していただきます(詳細は、「元野村のトップアナリストが掘り出したお宝銘柄…ならぬ『名曲』」)。
戸田(以下、――) 6月25日、世界が驚き、悲しみました。「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンが亡くなりました。
佐藤 明 累計7億5000万枚を売ったスーパースターですからね・・・。最大のヒットアルバムと言えば、1982年に発表した「スリラー」ですね。

あの頃、私は青春真っ盛り。小林克也が司会する「ベストヒットUSA」で、ミュージックビデオの「スリラー」「今夜はビート・イット」などを何度も観て、ディスコ(死語?)で朝まで踊っていました。
―― マイケル・ジャクソンのデビューは、モータウンというレコード会社からでした。
佐藤 「ザ・ジャクソン・ファイブ」の時ですね。ザ・ビートルズに負けないぐらい勢いのあるグループで、当時から世界で知られる存在でした。「ABC」「アイル・ビー・ゼア」「ベンのテーマ」など、素晴らしい曲がいくつも思い浮かびます。
GMで働いていたモータウン創業者
佐藤 そのジャクソン・ファイブが所属していたのがモータウンです。世界の自動車産業の中心であった米国デトロイトで、1959年に生まれたレーベルです。ここからは、スティービー・ワンダー、ダイアナ・ロスの「ザ・シュープリームス」、ライオネル・リッチーの「ザ・コモドアーズ」といった黒人のソウルミュージックやR&B(リズム・アンド・ブルース)を代表するアーティストが育っていきました。大学時代、繰り返し繰り返し聴きましたね。

ちなみに、モータウンは、モーター・タウンの略。デトロイトらしいレーベル名ですね。モータウンの創業者は、ミュージシャンとして活動していたベリー・ゴーディ・ジュニアという人です。レコード店を開いたのですが、経営不振で、負債の返済を迫られます。
カネを作るために働いていたのが、米ゼネラル・モーターズ(GM)の自動車ライン工場でした。そして、音楽を諦め切れなかった。それが、モータウンの成功につながるのです。
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