「経済人的流行歌指南」

第8回 GMとMJ、デトロイト“2つの死”

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2009年6月30日(火)

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 いつしか音楽を聴かなくなってしまったビジネスパーソンに贈る本コラム。カバー曲を集めたコンピレーションアルバム『コトノハ』『コトノハ2』を手がけた、元野村証券トップアナリストの佐藤明さんに、お薦め曲を紹介していただきます(詳細は、「元野村のトップアナリストが掘り出したお宝銘柄…ならぬ『名曲』」)。

戸田(以下、――) 6月25日、世界が驚き、悲しみました。「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンが亡くなりました。

佐藤 明 累計7億5000万枚を売ったスーパースターですからね・・・。最大のヒットアルバムと言えば、1982年に発表した「スリラー」ですね。

マイケル・ジャクソン
スリラー

「ビリー・ジーン」「スリラー」「今夜はビート・イット」などを収録。ゾンビのダンスなどミュージックビデオでも大きな影響を残した

 あの頃、私は青春真っ盛り。小林克也が司会する「ベストヒットUSA」で、ミュージックビデオの「スリラー」「今夜はビート・イット」などを何度も観て、ディスコ(死語?)で朝まで踊っていました。

―― マイケル・ジャクソンのデビューは、モータウンというレコード会社からでした。

佐藤 「ザ・ジャクソン・ファイブ」の時ですね。ザ・ビートルズに負けないぐらい勢いのあるグループで、当時から世界で知られる存在でした。「ABC」「アイル・ビー・ゼア」「ベンのテーマ」など、素晴らしい曲がいくつも思い浮かびます。

GMで働いていたモータウン創業者

佐藤 そのジャクソン・ファイブが所属していたのがモータウンです。世界の自動車産業の中心であった米国デトロイトで、1959年に生まれたレーベルです。ここからは、スティービー・ワンダー、ダイアナ・ロスの「ザ・シュープリームス」、ライオネル・リッチーの「ザ・コモドアーズ」といった黒人のソウルミュージックやR&B(リズム・アンド・ブルース)を代表するアーティストが育っていきました。大学時代、繰り返し繰り返し聴きましたね。

ジャクソン・ファイブ
ザ・ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン&ジャクソン5

「ABC」「アイル・ビー・ゼア」「ベンのテーマ」などを収録

 ちなみに、モータウンは、モーター・タウンの略。デトロイトらしいレーベル名ですね。モータウンの創業者は、ミュージシャンとして活動していたベリー・ゴーディ・ジュニアという人です。レコード店を開いたのですが、経営不振で、負債の返済を迫られます。

 カネを作るために働いていたのが、米ゼネラル・モーターズ(GM)の自動車ライン工場でした。そして、音楽を諦め切れなかった。それが、モータウンの成功につながるのです。

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著者プロフィール

佐藤 明(さとう・あきら)

佐藤 明

1987年、野村証券に入社。証券アナリストとして重機、運輸、建設、インターネットなどを担当。1995年に日経アナリストランキングで企業総合部門第1位。2001年5月に企業コンサルティングのバリュークリエイトを立ち上げた。音楽レーベル「nowhere music」を設立し、J-POPのカバーアルバム「コトノハ」を制作。コモンズ投信と調査会社バリューリサーチにも関わる。

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