• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「相手の気持ち」に相づちを打つ

梶原しげるが聞く「しゃべりの極意」

2009年7月1日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 お笑いだけでなく、トーク番組のMCとしても活躍するアンジャッシュの渡部建さん。相手の言いたいことをうまく引き出すコツは、「相手の気持ち」に相づちを打つことだと言う。厳しい生存競争を勝ち抜くお笑い芸人のしゃべりの技に梶原しげるさんが迫る。

梶原しげる(かじわら・しげる)

1950年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、文化放送のアナウンサーになる。92年からフリーになり、司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)。シニア産業カウンセラーなどの資格を持つ。著書に『すべらない敬語』『図解版 口のきき方』『話がうまい人はやっている「聞き管理」』ほか。

渡部 建(わたべ・けん)

1972年東京都生まれ。93年神奈川大学在学中に相方の児嶋一哉さんに誘われアンジャッシュを結成。「めざせ! 会社の星」(NHK教育)のほか、「とくダネ!」( フジテレビ)、「PLATOn」(J-WAVE)などにも出演。食べ歩きブログ「わたべ歩き」を連載中。

梶原 若者向けのビジネススキル番組「めざせ! 会社の星」(NHK教育)のMCを担当してもう1年以上になるそうですね。「アンジャッシュの2人がビジネスもの?」と、違和感があったんですが…。

芸能界も会社も違いはない

渡部 2人とも就職経験が全くないんですよ。だから最初は、「どうなんだろう」と不安もありました。でも1年やってみて思ったのは、芸能界も会社組織も何ら変わらないということですね。

梶原 具体的には先輩後輩とか、上司との関係ですか。

渡部 そうですね。コミュニケーションも、マナーもそんなに変わらないので、若いビジネスパーソン相手の番組でも、アドバイスできることが結構あります。

梶原 なるほど。渡部さんたちも、芸能界に“入社”した20代前半の頃に戸惑ったわけですよね。先輩とどういうふうに距離を取るかとか。結構苦労したんですか。

渡部 苦労したというよりも、どうしたって新人には何も分からないじゃないですか。例えば、上座がどこかも習ってないし、約束の何分前に来ておくのが常識なのかも分からない。そういったことはすべて現場でいろいろな人に教わりました。今でも一人前というわけじゃないですけど。

 僕たちが現場で覚えてきたのと同じことで、今の若い子たちも悩んでいたりします。会話術もそうです。例えば、相手が自虐的なことを言った時に、どうリアクションしたらいいのか。

梶原 上司から「俺なんか年だし、君たちの時代だからさ」というようなことを言われた時に。

渡部 そうです。そこで肯定しても、否定してもダメなんです。だから難しいんですよね。

梶原 難しいです。「そんなことはないですよ」とあんまり強く否定すると、「こいつ本気で受け取っているのかよ」となる。

渡部 そこら辺の会話のニュアンスは、梶原さんは当然ご存じだと思いますが、限られた時間で話を盛り上げなくてはならないトーク番組で身についた気がします。

ひらめきではなく経験則

梶原 錚々たるメンバーが出演しているお笑い番組で、流れを読みながら一歩前に出て話す。あれは技の蓄積なんでしょうね。

渡部 いや、いっぱい芸能人がいる中でわっと出るのは苦手なんです。だけどそれも経験則というか、ぱっと前に出て気の利いたことを言えるのは、ひらめきでも何でもなくて、過去にやったパターンの中から似ているものを引っ張ってくる作業だと思うんですよね。

梶原 ビジネスパーソンにも参考になりそうな考え方ですね。

渡部 例えば、会議で発言できないとか、流れについていけないというのは、頭の中でシミュレーションしていなければ、当然なんですよ。その場でひらめくなんてほとんど不可能、奇跡ですから。だから、どんな会議で、どういう進行になるかを事前にシミュレーションしておかないと。

 僕らもそうです。番組に出る時、「この流れになったらこの話をしよう」と用意しておいて、ドンピシャの流れになったらすごくはまるんです。どういう流れになるのか、どういうふうなことを求められるのかを事前に考えておくことが大切というのは、ビジネスパーソンにも当てはまるんじゃないでしょうか。

ムダ話のようで、着地点をしっかり意識しているんですね

梶原 若いビジネスパーソンが部長に突然、「ちょっと新製品について説明してみろ」と言われて、頭の中が真っ白になっちゃうことってありますよね。

渡部 ちょっと逆説的になってしまうかもしれませんが、真っ白になった時は「ごめんなさい。真っ白になりました」と言えるのも若手ならではの武器だと思います。僕が後輩と絡む時に「すみません、今あがりました」「真っ白です」と言ってくれれば、いくらでもフォローできるじゃないですか。

コメント0

「著者に聞く」のバックナンバー

一覧

「「相手の気持ち」に相づちを打つ」の著者

梶原 しげる

梶原 しげる(かじわら・しげる)

アナウンサー

1950年生まれ。早稲田大学卒業後、文化放送のアナウンサーになる。92年からフリーになり、司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)。「日本語検定」審議委員を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック