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店を回った数に自信ありの「評論家」というお客さん

【店に悪い客・ケース02】

  • 吉野 信吾,ロドリゲス 井之介

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2009年7月8日(水)

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 お店の批評をブログに書き綴る、といったお客さんが急増していますが、それ自体、お店にとってありがたいか、ありがたくないか、という話はここでは置いておくとして、今回は、その批評なるものを職業にしている評論家、批評家、グルメライターというお客さんについて考えてみたいと思います。その視点はお店の立場からであることはもちろんですが、その記事に目を通す読者の立場という観点でも考えてみてください、というお話です。

 先に読み進んで頂く前に、なぜ、このサブジェクトを取りあげるのか、という要点を先に述べたいと思います。

 お店にとって「評判」というものは、生活を直接左右するほどの重さをもっています。ネットの発達により罵詈雑言を並べられ、グルメ記事の乱発によって批評されるお店。なぜ、お店側ばかりが一方的なターゲットにされなければならないのでしょうか? それを「飲食店なんだから、しょうがないだろう。いろいろ言われるのは」と、思っている方も多いのではないでしょうか。

 その理由の一つとして、世の中の大部分の人は、実際に店の経営や運営に携わった経験のない方たちがほとんどであることが挙げられます。つまり世の中の圧倒的多数が、カウンターの外、お客さんの立場側にいるという事実です。

 では、「まずい」といったネガティブなことを内側を知らぬまま一方的に伝えることに、どれほどの正義があるのでしょう。多くの人に伝えなければならない使命や義務でもあるのでしょうか。反論するすべもなく、一方的に攻撃のターゲットにされたお店は、どうすればいいのでしょうか?

 もしも、あなたの仕事が、大勢から一方的な誹謗中傷、罵詈雑言の攻撃を受けたとしたならば、どうですか? その評判によって大きな損害を被ったならば、と、考えてみてください。

 なぜ飲食店なら、それが許されるのでしょうか。

「ちゃんとした店なら批判されない」?

 個人のブログに書いてしまう。まわりに口コミで伝える。これは個人の自由として致し方ないとしても、マスメディアである雑誌や新聞といった媒体を通して、直接的な悪評を絶対的な事実であるかのように記事にするということは、お店の立場からしたら、いま一度考えて頂きたいと思う事案なのです。

 良いコメントを書いてもらうのはありがたいことです。が、良いコメントがあれば、その一方で悪いコメントも存在します。良い方だけというのはありえません。「批評なるものは、書いて頂かないのが一番」というのが、お店の正直な気持ちです。なかには「うちは著名な方に批評を書いてもらいたい」と、言われるお店の方もいるでしょう。しかし、そういった方は悪評を書かれると必ず激昂します。「わかってない。いったい何様なんだ!」と。

 私は、こういうお店紹介の記事は写真とデータ掲載が一番だと思います。判断はお客さん自身が、行って、見て、食べて、下せばよいのです。写真とデータで、紹介記事の基本的な要件は十分に満たしています。しかし、それだけでは評論家、批評家、グルメライターとよばれる方々にとっては仕事になりません。ゆえに主観を加味して評価するわけです。

 ここで誤解してもらっては困るので断っておきますが、こういった職業の方たちのことを「悪い」と、決めつけているのではありません。読者の方々は「そういった批評が店選びの指針になる」「行ったことがないからこそ何らかの評価は必要だ」と、お考えの方も多いことでしょう。また、「嫌なら露出しなければいい」「マスコミに媚びておいて、批判されると逆ギレするのはいかがなものか」「ちゃんとしたレベルなら批判されるはずがない」と、言われる方もいるでしょう。

 そういう視点は理解できます。しかし、私が申し上げたいのは「出たいと思っていない」「もちろん媚びてもいない」お店が、書かれた記事によって実害を被りがちという事実。また、「ちゃんとしたレベルなら批判されるはずがない」と言われますが、批判されたお店にもお客さんが付いている、ファンがいるということ。そして「ちゃんとしたレベル」というのは、どの尺度によって測られるものか。という点です。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官