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時間の問題――アンソニー・キム

I was in the final round with Tiger, final putt.(タイガーと回る最終日、これが最後のパットだ)

  • 舩越 園子

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2009年7月9日(木)

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写真:中島 望

 昨年、「タイガー・ウッズの大会」と呼ばれるAT&Tナショナルにタイガーの姿は無かった。全米オープン直後、左膝の手術を受けたタイガーは、大会ホストでありながら会場のコングレッショナルに来ることさえかなわなかったのだ。

 あの時、そんなタイガー不在の状況を最も残念がっていたのは優勝したアンソニー・キムだった。2007年から米ツアー参戦を開始したキムは、最初のうちは転戦生活になかなか馴染めず、練習をさぼったり、試合の日もスタート時間の直前にコースにやってきて、その日の第1打をいきなり1番ティーで打つという「ぶっつけ本番」を何度も繰り返していた。「あの頃の僕は本当にレイジー(怠惰)だった」。

 しかし2008年に入る頃から彼は心を入れ替えた。「毎週毎週、40位とか50位とかの下位どまり。そんな生活とそんな自分にうんざりしたんだ」。人並み以上に努力をしない限り、競争の激しい米ツアーで勝利はつかめない。いや、勝利どころか、生き残ることさえできない。

 そう感じ取ったキムは、去年の春から別人のように勤勉になった。まだ23歳の若さだったが、5月にワコビア選手権で初優勝を遂げ、AT&Tナショナルで早くも2勝目をマーク。必死の努力は、みるみる成果を上げた。

 だが、キムには幼い頃から夢があった。王者タイガーと最終日最終組で回り、王者に勝ちたい――それは、キムが9歳、10歳の頃、日暮れのゴルフ場でいつも思い描いていた空想の世界だった。

I was in the final round with Tiger, final putt.
(タイガーと回る最終日、これが最後のパットだ)

 キムは、この一言をいつも胸の中で唱えながらパット練習していた。「この3メートルを沈めれば、僕が優勝だ。ああ、タイガーの視線を感じる・・・」。そんな無言の独り言を唱えながら、黙々とパット練習を繰り返した。そうやって彼は腕を磨き、強くなってきた。

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