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コ●ビ●の片隅で売っていたきんつば、熱狂的ファンを勝ち取る

  • 三田村 蕗子

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2009年7月13日(月)

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 楽しい会話は、お菓子を味わうひとときに欠かせません。中でも、周囲の受けが良く、場が盛り上がるのはこんな話。

7坪の店の間口は、ショーケースを置くともういっぱいいっぱい。店主夫妻は、いつも淡々とお仕事をされています。
皮がしっとりと薄く、柔らかい口当たり。あんこが苦手でも、「ここのきんつばならOK」という人多し。
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最中は大納言と求肥の2種類。価格は115円(税込)。きんつばの陰に隠れがちだけれど、こちらも固定ファン多し。
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「知ってる? この店、実はさ………」

 知る人ぞ知るナイショ話は出張スィーツを効果的に演出するエッセンス。というわけで、今回は、東京の人気和菓子店の隠れたエピソードをご紹介しましょう。東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅から徒歩30秒。1955年に創業した一元屋は、売り場面積わずか7坪の小さな和菓子屋だ。

 売っているのは、きんつばと最中だけ。最中には「大納言」と「求肥」の2種類がある。正真正銘、きんつばと最中だけの超専門店である。

 特に評判が高いのがきんつばだ。「きんつばは嫌いだったけど、ここのなら食べられる」とか「もうほかの店のきんつばが食べられなくなった」などという熱狂的なファンが多いのである。

 ファンの多さは、味を体験してみると納得できる。塩分がほのかに効いた穏やかな甘さ、じゃりじゃりしていない薄目の柔らかな衣、艶やかに炊きあげられた小豆の食感。これで1個147円(税込)というのはウソでしょう、と言いたくなるほどの完成度だ。

 店主夫妻が黙々と注文を受け、商品を包む光景も、和菓子の(小さな)名店っぽくて好感度大。そんな店にいったいどんなナイショ話があるのでしょう。

 はい、ここからが本題です。


え、この店・・・だったの?

 実は、この店、6年前までは山崎製パンがフランチャイズ展開するコンビニ業態、ヤマザキYショップの加盟店だった。和菓子専門店ではなかったのだ。

 ヤマザキYショップの看板、どこかで目にしたことがあるでしょう。黄色と赤の派手な看板に大きく「ヤマザキYショップ」の文字。山崎製パンが中小小売店を活性化するために立ち上げた、パン・和洋菓子・米飯・調理パンを扱うコンビニだ。当然、一元屋もその看板を掲げ、品揃えもパン中心だった。

 じゃあ、その頃、きんつばは売っていなかったの?
 いえ、売っていました。ヤマザキYショップの片隅で。小さなショーケースに陳列して。

 ・・・よそ目からは、どう見ても不自然な形ではあったが、一元屋は創業から5年後の1960年にコンビニに業態転換してからもずっと、和菓子製造販売業は続けていたのである。

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