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切り分けたら「ああっ!」と声が出るバームクーヘン

  • 三田村 蕗子

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2009年7月27日(月)

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 お菓子を切り分けると美しい断面が現れ、大きく歓声があがるーー。どれにしようかと悩みながらお菓子を選び、持ち帰った苦労が報われる瞬間です。もちろん、味が美しい切り口にふさわしくなくては逆効果、であることは言うまでもありません。

 そこで今回は、魅力的な断面と魅力的な味を併せ持つ職人技のバームクーヘンを取り上げてみました。熟練の味と形で、出張スイーツを心待ちにする人々をびっくりさせてくださいっ!

*  *  *  *  *

「水なしでも食べられる」と評判のバームクーヘン。もちろんどうせなら飲み物があった方が気分じゃないかとは思うけれど、しっとりとした食感であることは疑いなしだ。
東急田園都市線桜新町駅から徒歩30秒の便利な場所にある洋菓子ヴィヨン。遠方からやってくるお客さんも多い。

 最近、なんだかバームクーヘンが人気である。

 1960年代半ばから結婚式の引き出物として重用されながらも、「もらってもたいしてうれしくないお菓子」というありがたくないイメージを長らくいただいてきたが、2、3年前から状況は一変。バームクーヘンに特化した複数の人気ブランドが台頭し、見事復権を果たすに至った。

 短い絶頂期と延々と続いた低迷期。その毀誉褒貶とは関係なく、40年以上もただひたすらマイペースでバームクーヘン作りに打ち込んできたのが、東京・世田谷の洋菓子ヴィヨンの大年壮社長だ。

「昔のブームの時は、人気に乗じてほとんどの洋菓子店が我も我もとバームクーヘンを取り入れたものです。切り口が年輪にさえなっていれば売れた時代でした。でも、あんまり美味しくないものが多かったから、人気が下火になっちゃったのも仕方なかったのかな」

 そう淡々と語る大年社長が作るバームクーヘンは、「食べるときに水がいらない」と評判の味。ぱさついていると水分なしでは食べられないが、ヴィヨンのバームクーヘンだとなぜか、あまり水分を摂らなくても大丈夫、しっとりしているからするっと食べられちゃう、という熱狂的ファンが多いのだ。

ゼリーがはいったバームクーヘン!?

 店頭に並ぶヴィヨンのバームクーヘンは10種類以上。どうして、バームクーヘンだけでそんなに種類があるのでしょう。

このショーケースに並んでいるのはすべてバームクーヘン。ちなみに、大年社長のこだわりでヴィヨンでは「バウムクーヘン」と表記しています。
画像のクリックで拡大表示
どこからどう見ても「壺」ですが、実はバームクーヘンで「遊ぶ」のが大好きな大年社長が作り上げた創作菓子なのです。
画像のクリックで拡大表示

 実は、大年社長は単なるバームクーヘン作りの名人ではない。バームクーヘンで「遊ぶ」創作菓子の名人でもある。

「バームクーヘンが好きな理由の一つは、いろいろと遊べるから。これまでも機関車やヨット、竹の形などのバームクーヘンを作り、いろいろとチャレンジしてきました」

 メープルバターを使ったこくのある「メープルバウムクウヘン」、小麦粉の代わりにお米を使った「ライスバウムクーヘン」。チョコとコーヒー、ピスタチオの3つの味と色が楽しめる「トリオバウムクーヘン」など多彩なラインナップの中で、1番人気を誇るのが「ヴィヨネット」。壺状に焼き上げたバームクーヘンの中にフルーツゼリーを詰めたシリーズだ。

 バームクーヘンにゼリー?

 これを聞いて、「なんだかキワモノ」の臭いがする…。そう思った方がいたとしたら私のご同輩です。よくある「奇をてらって失敗したお菓子」の類じゃないの、などと最初は思っておりました。

 しかし、その先入観は食べると見事に覆される。予想を裏切り、上品なフルーツゼリーが、バームクーヘンと繊細なハーモニーを奏でているのである。

 バームクーヘンで「遊ぶ」のが大好きな大年社長は、20年前にバームクーヘンにチョコレートを合わせてみようと考えた。相性の良さそうな組み合わせに思えるが、これは失敗だったという。

「甘いだけで美味しくなかったんですよ。じゃあ、100%果物を使ったゼリーだったらどうだろうと考えて、やってみた。そうしたらうまくいってね。酸味のあるゼリーがバームクーヘンによく合うんです。いろいろな果物を試して、種類を増やしていきました」

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