電通総研・ウェルネスプロジェクトが2008年8月に実施した健康に関するライフスタイル1万人調査から割り出した、現実によくある「健康に問題あり」の8タイプ。日経ビジネスオンラインの典型的な読者像(42歳男性)である「青山太郎」を狂言回しに、彼を取り巻く8タイプの人はどうすればより健康な生活を送れるのか、そしてそれぞれの人とどう接すれば、悩みから抜け出す手助けができるのかを、心理カウンセラーの浮世満理子氏の監修のもとで考えていきます。自分の健康と、周囲の健康、みんなまとめて、ストレスフルな日々を乗り越えよう!
太郎 いやー、助かった!
浮世先生(以下、先生) あら、太郎さん。どうなさったの? どなたかと打ち合わせ中だったところをお見かけしましたけど。
太郎 いえいえ、打ち合わせじゃないんです。昨年、定年退職した元上司につかまっちゃって。この先輩の話が長いのなんの。実は僕ら夫婦の仲人でもあるので、そう無下にもできないですし。そこにちょうど先生が通りかかって……。
先生 そういうことですか。だから私を見つけて、これ幸いと走っていらしたのね(笑い)。
太郎 先生は、午前の研修が終わったところですよね。おつかれさまでした。よろしかったらお昼でも一緒にいかがですか?

●(主人公)青山太郎
今年、会社で受けたメタボ健診結果に打ちのめされている42歳男性。CM制作会社の人事部課長で、妻と子の3人暮らし。厄年を経て、もう若くはないことを実感。周囲を見回しても、心も身体もまさに健康と呼べる人は思い当たらず、彼らとの人間関係も悩みのタネ。人事部課長として、あるいはひとりの人間として、心理カウンセラーの浮世先生に相談に乗ってもらっている。
太郎 この親子丼、うまいですね〜。卵の火の通り方が絶妙ですよ。これなら毎日でも食べてもいいなあ。

先生 夏の終わりは心身共にくたびれてますから、毎日というのはいけませんね。太郎さんも40歳を過ぎてるんですから、ランチも含めて、バランスのいい食事を心がけてくださいね。
太郎 それが今も、さっきの元上司に同じような説教をされてきたところだったんですよ。現役のときはモーレツ社員で、まったく健康のことなんて顧みなかったのに、定年したとたんランニングに凝るわ、食べ物に細心の注意を払うわ。
先生 太郎さんご夫妻の仲人の方ですね。よく会社にいらっしゃるの?
太郎 社友扱いですから、1カ月に数回は顔を出してますね。現役時代の仕事ぶりは尊敬していましたし、今でも会社の事情も、家庭の事情もわかってるだけに、相談に乗ってもらうことも多いんです。ただ、ふいとやってきては知り合いの元部下を見つけて、ランニング自慢と健康談議を延々として回ってる。そりゃあ、あちらは時間がたっぷりあるでしょうけど……。
先生 もしかしてご自分の20年後を見ているようで、落ち込むのかしら?
太郎 そうなんです、そうなんです。実際、現役のときに尊敬していた先輩でも、定年後の人生がうらやましいくらいうまくいっている人は、ほんと少なくって。その元上司、カルテがあるので見ていただけませんか?
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