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43. 「書いていないことまで読んでしまう」のが人間である。

  • 千野 帽子

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2009年8月26日(水)

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 日直のボウシータです。出張でパリ経由でブザンソンにきています。ブザンソンは、かつて小沢征爾がブレイクするきっかけとなった国際指揮者コンクールがある都市です。

 そんなところまできて、しつこく「わかる」の話を続けています。

 前々回前回と確認してきたのは、

  • 「わかる」というのは手持ちの理解のスキーマのなかに落としこんでいくことであるということ、
  • そうである以上、「わかる」ことと「わかったつもりになる」こととは、当人にとっては同じであるということ、

であった。

 今回は、「読む」という情報処理のありようを見ていこう。

 まずは有名な「なぞなぞ」から話を始めたい。

問1.

ある男がその息子を乗せて車を運転していた。すると、車はダンプカーと激突して大破した。

救急車で搬送中に、運転していた父親は死亡し、息子は意識不明の重体。

救急病院の手術室で、運びこまれてきた後者の顔を見た外科医は息を呑んで、つぎのような意味のことを口にした──自分はこの手術はできない、なぜならこの怪我人は自分の息子だから。

これはいったいどういうことか?

問1だけあって問2がないが、問2は次週に登場するから、気になさらないように。

メタマジック・ゲーム 科学と芸術のジグソーパズル』ダグラス・R・ホフスタッター 著、竹内郁雄、斉藤康己、片桐恭弘 翻訳、白揚社、6510円(税込)

 さて、このなぞなぞは、ダグラス・R・ホフスタッターの『メタマジック・ゲーム 科学と芸術のジグソーパズル』(竹内郁雄+斉藤康己+片桐恭弘訳、白揚社)にあったものを、私の責任で少し書き換えたものだが、同じものを私は小学校のときに聞いたことがある。

 かなり有名だから、答えをご存じの読者も多いことだろう。もっとも小学校のときに聞いたヴァージョンで、父子の死傷の原因が交通事故だったかどうか、細部は忘れてしまった。

 私はいろんな人にこのなぞなぞを出してみた。

 答えられる人は、問題文を聞いた瞬間に正解を言い当てられる。しかし、5秒考えてわからない人は1分考えてもわからないことが多い。

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