お菓子を食べて、女性レポーターが「甘さ控えめでおいしーい」と叫ぶシーン。違和感、ありませんか。あるのは私だけでしょうか!!
お菓子なんだから甘くて当然、甘くていったい何が悪い。そう、今回取り上げるのは、時代に逆行する、ちょっとレトロなスィーツ「よいとまけ」です。

甘いだけじゃなくて、扱いづらくて食べにくい、ついでに名前も古くさい。何重ものハンデを背負いながらも根強い人気が続いている「よいとまけ」。出張ついでに買い求め、その魅力に直に迫ってみませんか。
北海道・苫小牧の菓子メーカー、三星の看板商品「よいとまけ」は、ロールケーキの表面に北海道原産の果実、ハスカップの甘酸っぱいジャムをたっぷりと塗って仕上げたお菓子だ。
こう聞くと、「あら、美味しそう」ときっと誰もが思うことでしょう。見た目も色も可愛いし、出張スィーツには欠かせないローカル色も十分にある。
しかし、「よいとまけ」はそう甘くはない。いや実際には甘味たっぷりなのだが、「日本一食べにくいお菓子」の異名を持つ、一筋縄ではいかないヤツなのだ。
切り分けにくい? 濡らした包丁でカットしてください
なぜ、食べにくいのか。
ハスカップジャムをコーティングしたロールケーキには大量にグラニュー糖をまぶされ、その上はオブラートで包んである。この商品設計ゆえに切り分けようとすると、オブラートが邪魔になって(オブラートごと食べる)、切りづらいことこの上ない。
かといってオブラートを取るという暴挙に出れば、ジャムごとべろっとはがれてしまい、元も子もなくなる。一番いいのは、包丁の刃をいちいち濡らした上でカットする方法だが、手間がかかってちょっと面倒くさい。

糖度はかなり高めだ。独特の食感もある。フライにパン粉をまぶすかのごとく、ロールケーキには大量にグラニュー糖をまぶしているので、「ジャリッ」という食感が得られる。いまどきの菓子にはちょっとない舌触りだ。
このように、客観的に見れば??な点がたくさんある「よいとまけ」だが、食べてみると、ハスカップの酸味が利いているので、かなりの甘さが気にならない。なぜかすんなり食べられる。オブラートの存在もまったく気づかない。洗練されているとは言い難いが、素朴でなんだかほっとする、そんな魅力にあふれている。
グラニュー糖の食感が苦手という人は多いかもしれないが、それさえ「なんだか懐かしくて良いワ」とプラスに評価するファンの方が多いほど。短所を長所に見せてくれる見上げたお菓子なのである。
「よいとまけ」は、発売当時から賛否両論渦巻いたお菓子だった。
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