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平均年齢46歳のアメフトチーム、豪雨のグランドに立つ!

第2シーズン、勘当、いや感動の最終回(の前編)

  • 岡 康道,小田嶋 隆,清野 由美

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2009年9月4日(金)

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―― 岡さんはアメフトの試合に勝ったんですよね。

 勝ちましたね。

一同 おめでとうございます。

※ここで解説をちょっと。2009年6月某日、岡康道がクォーターバックを務めるアメリカン・フットボールのシニアチーム「U59(アンダーフィフティナイナーズ)」が、結成後、初めての試合を行い、12対6で勝利した。(写真:大槻 純一、以下同)

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小田嶋 どこを相手にしたの?

クリエイティブディレクター 岡 康道氏

 「江戸川フットボール連盟」という、老舗のプライベートリーグがあるんだよ。そこは正式加盟が8チーム、それとは別に8チームが準加盟のようになっていて、とにかく傘下に16チームある。

 そのリーグが、僕らの対戦相手として30歳代の選手と、引退して1、2年とか2、3年とかの、まだ動けるメンバーを集めて、簡単に言うと“オールド・オールスターズ”みたいなチームを作ってくれたんです。

小田嶋 あの試合の日って、朝からすごい雨だったでしょう。俺はね、同じマンションの1階にあるコンビニに行くのも嫌で。

 すごい雨だった。

そこまでしてグランドに立ちたいか

小田嶋 さすがにこれほどひどい雨だと、やっていないんじゃないかと思ったけどね。何しろ高齢のチームだから。

 いや、中止はあり得ない。これが雪なら中止だよ。なぜ雪で中止になるかというと、ラインが見えなくなるから。でも、ラインが見える限りは、どんな天候でもやる。

―― なぜそういうルールなんですか。

 なぜ、と言われても・・・・・・。だって屋外スポーツなんだから、どんな天候だろうとやると、そういうことですよ。

小田嶋 サッカーもそうだよね。

 そうですよ。ラグビーだってやる。基本的には全部やる。

小田嶋 野球以外はみんなやりますね。

 っていうかさ、ドラマチックなんだよね、雨って。あの日は土砂降りで、もうグラウンドがけぶっていてさ。

小田嶋 アドレナリンが出るでしょう。

 出る、出る。だって、最初から泣いているやつがいた(笑)。おい、まだ始まっていないよ、って。彼は、42歳。

小田嶋 ・・・・・・。

 そいつはね、またそれなりのドラマがあるんだよ。体重が105キロぐらいあるやつなんだけど、現役時代はケガに泣いて1試合も出たことがなかったんだ。それでその思いをひきずったまま20年たって、ついに先発出場する日が来た、と。

木曜日から仕事が手に付かない

小田嶋 「ビックコミックオリジナル」に出てきそうな話だな。

 そいつだけじゃないよ。僕たちは同じメンバーで週に1回の練習を1年半も積み、2度も合宿を組み(笑)。その試合の日が日曜日でしょう。木曜日の練習のときから、もうチームは緊張状態に入っているんだよ(笑)。みんな普段の仕事では、まずいな、という事態ぐらいはあるけれど、緊張はしなくなっちゃっているわけです。それが、今、俺は緊張している、って感じになって、木曜日ぐらいから、地に足が着いていなくなっているんだよ。

コラムニスト 小田嶋隆氏

小田嶋 それで、いい具合に土砂降りになって。

 試合には勝ったんだけど、相手をしてくれた30代のチームが、平均年齢46歳の俺たちをまったくなめていた、ということが、まず僕たちの根本的な勝因だったと思いますね。こっちは試合の立ち上がりに2本、タッチダウンを連取したわけ。

小田嶋 お、すごい。

 それで向こうは俄然、本気になったんだけど、やっぱり試合の流れというものがある。その後、僕たちはずーっと押されて、ただただ耐えたんだけど。相手方にタッチダウンを1本取られて、さらに追い詰められたんだけど、まあ、届かなかったんですね。向こうは僕らより10歳若いけれど、急造チームだから、それほどタイミングが合うわけじゃないでしょう。

小田嶋 チームワークが醸成されていないというやつだな。

 そもそもオールスターズって、そういうもんじゃない? 一方で、僕らは歳は取っているかもしれないけど、この1年半、この日のために、と思い続けて、ひたすら練習を続けてきた、と(笑)。

コメント5件コメント/レビュー

ありえない「高齢」と「アメフト」の組み合わせ。高齢ゆえに対戦相手が見つからず練習だけが続く。練習だけでもケガ人続出。やっと対戦を迎えた日が「豪雨」。開始前から感極まって泣いちゃうおっさん。結果は勝利。ここまで時間も要したし、これだけでもうドラマチック。試合でケガした人は試合に勝っているのにそれを隠さざるを得ない。「人生の諸問題」に「悲哀」が加わりそれが「笑い」に転化するようです。バカらしいかもしれないけれど、これだけすごいと「襟を正して」次のページへクリックしてしまいました(ここがサブタイトルの「勘当」から「感動」でしょう)。もうこれだけで感動のフィナーレなのにまだ前編。後編は一体どうなるんでしょう。小田嶋さんの「心根ではやっぱり引いている」感じも良いです。相手の発言で思いがけない展開となる対談形式の連載。文字数制限が緩く、リリースが容易なネットでは、本来こういった先が読めそうで読めない記事が向くのかもしれません。対談が得意な岡さんですからますますの活躍どころかも。小田嶋さんはそもそもネット向き。清野さんは読者が興味を引く部分をうまく抽出できる編者ですから、シーズン3にも期待。(2009/09/09)

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ありえない「高齢」と「アメフト」の組み合わせ。高齢ゆえに対戦相手が見つからず練習だけが続く。練習だけでもケガ人続出。やっと対戦を迎えた日が「豪雨」。開始前から感極まって泣いちゃうおっさん。結果は勝利。ここまで時間も要したし、これだけでもうドラマチック。試合でケガした人は試合に勝っているのにそれを隠さざるを得ない。「人生の諸問題」に「悲哀」が加わりそれが「笑い」に転化するようです。バカらしいかもしれないけれど、これだけすごいと「襟を正して」次のページへクリックしてしまいました(ここがサブタイトルの「勘当」から「感動」でしょう)。もうこれだけで感動のフィナーレなのにまだ前編。後編は一体どうなるんでしょう。小田嶋さんの「心根ではやっぱり引いている」感じも良いです。相手の発言で思いがけない展開となる対談形式の連載。文字数制限が緩く、リリースが容易なネットでは、本来こういった先が読めそうで読めない記事が向くのかもしれません。対談が得意な岡さんですからますますの活躍どころかも。小田嶋さんはそもそもネット向き。清野さんは読者が興味を引く部分をうまく抽出できる編者ですから、シーズン3にも期待。(2009/09/09)

楽しく拝読しました。勝負する時の、あの、心臓をえぐられるような高揚感、たまらないですよね。毎日そういう状態だとシンドイですが、アレを経験したことあるかないかでは、日々の生活を送っていく中での気づきの幅も違ってくるだろうなあ、、、とふと考えたりしてます。スポーツマンの高齢化は喜ばしいことと思いますが、逆に若年齢層の運動能力低下が著しいような気がします。(2009/09/06)

肝心なところで次回へですか。笑NHKの連続テレビ小節のような。。。本も買いました。楽しいです。(2009/09/04)

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後藤 忠治 セントラルスポーツ会長