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46. ワイドショウが酒井法子の幼少期にこだわった理由。

「わかる」とは、因果関係をでっち上げることである。(後)

  • 千野 帽子

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2009年9月16日(水)

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 日直のボウシータです。相変わらず「認知の枠組としての物語」について。

 前回まで書いてきたとおり、

  • 「わかる」と「わかった気になる」とは区別できない。
  • 人は「物語」の形をしたものは「わか(った気にな)る」ことが多い。
  • 「物語」とは時間のなかで「できごと」を報告するものである。
  • 因果関係(動機の説明を含む)が読み取れる物語は、読み取れない物語と比べて、より「物語らしい」と感じられる=より「わか(った気にな)る」。

 では、「できごと」の原因や動機を宿命的に求めてしまう私たちは、なにを期待して外界の情報に接し、それを読み解いていくのだろうか。

*   *   *

 フランスの文学理論家ジェラール・ジュネットに、「真実らしさと動機づけ」という論文がある。日本語訳は『フィギュールII』で読める。この論文のなかでジュネットが挙げている一群の例(私は勝手に「侯爵夫人シリーズ」と呼んでいるが)は、私たちが「できごと」の原因や動機を宿命的に求めてしまう癖を照らし出してくれる(以下拙訳)。

1. 侯爵夫人は車を出すように命じ、そして出かけた。

フィギュールII 叢書 記号学的実践』ジェラール・ジュネット 著、花輪光 監訳、水声社、4200円(税込)

これはまあ自然な物語である。「侯爵夫人は車を出すように命じた」「侯爵夫人は出かけた」というふたつのできごとがこの順に起こっていて、とくに因果関係についての文面上の報告はない。なくても明白だからだ。

 出かけた以上、車を出すように命じたのは出かけるためだったのだ、ということがわかる。ほんとうは違うかもしれないけれど、この解釈がこの物語を解釈するうえでいちばん経済的なのは間違いない。

 しかし、つぎの例はどうか。

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