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「そして誰もそれを隠さなくなった」
~東京ゲームショウ2009レポート~

2009年10月2日(金)

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 東京ゲームショウ2009が、9月24~27日に開催されました。全世界的な不況の影響もあり、例年よりも出展ブース数が減ってしまったものの、今年も多くの来場者が訪れ、熱気あふれるイベントとなりました。ゲームビジネスは、まだまだ「元気です」。

 会場で、もっとも人気を集めたのは、プレイステーション3(以下PS3)の「ファイナルファンタジーXIII」。一般公開日初日(9月26日)には、開場から30分ほどで試遊プレイのための整理券配布が終了。さすがのブランド力を見せつけた格好です。

「ファイナルファンタジーXIII」が出展され、来場者たちの注目を集めた。(プレイステーション3用ソフト/販売元:スクウェア・エニックス/9240円(税込み)/2009年12月17日発売)

 携帯ゲーム機、そしてWiiの後塵を拝してしまっているPS3ですが、「重力を操る」という設定の主人公が活躍する「FF13」は、その強烈なブランド力でゲームファンを引き寄せることができるのか? 発売日は12月17日。要注目です。

 PS3には、他にも「グランツーリスモ5」も登場。その発売日は2010年3月と正式にアナウンスされました。こういった、ゲームファンが長いこと待ち続けてきた大作が姿を見せはじめ、今年の年末年始はPS3が元気になりそうな気配です。

 しかし、だからこそ、今年のゲームショウには、大きな不安が漂っていました。

苦境に立たされる据え置きゲーム機

 とりわけPS3、そしてXbox 360という2つの据え置きゲームが、苦境に立たされていることが浮き彫りになったといっていい。

 前述したように、たしかに話題作はあったんです。

 しかし「ファイナルファンタジーXIII」も「グランツーリスモ5」も、2006年11月のプレイステーション3発売当時から、その開発が大々的にアナウンスされていた人気シリーズの最新作です。いわば“過去の貯金”です。他のソフトも同様で、ブランド力のあるタイトルの続編や、海外市場で勝負をかけるソフトが多い。そして日本向けに新規発表された異色作! みたいなソフトが、ほとんど見当たらないのです。

 日本市場で新規顧客を捕まえるためのチャレンジに対して、大半のメーカーが及び腰になっている。

 もっと不安なのは、日本で新規顧客を狙わないことを、誰もが隠さなくなっていることです。

 だから、来場者の反応は正直でした。大作ソフトには人気が集中しましたが、いざ試遊台に並んでいる人たちを見てみると、その多くは大人のユーザーなんですね。子供たちの姿は目立たなかった。中学生や高校生のような世代も、さほど多くなかった。例年に比べて、話題作の周辺にいるお客様平均年齢が、かなり上がってしまった印象が強いです。それが、今年のゲームショウの最大の特徴でしょう。

 ゲームという娯楽ビジネスで、若い層の注目を集めないというのは、かなり危険なシグナルです。今年の東京ゲームショウは、据え置きゲーム機の未来が、きわめて厳しいものをあることを如実に浮かび上がらせた4日間だった、といっていいでしょう。

 なぜ、据え置きゲーム機は苦戦するようになったのか?

コメント11件コメント/レビュー

「日本人の感性の国際的視点での鎖国状態が問題で、しかもその多くが食わず嫌いで構成されているあたりは~」でふと思いましたが、現在の日本のゲームユーザーはまさに「大飢饉の最中でも偏食を辞めるどころか逆に(自分達の口に合った)美食を求めようとする」様に思えるが…(2009/10/06)

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「「そして誰もそれを隠さなくなった」
~東京ゲームショウ2009レポート~」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「日本人の感性の国際的視点での鎖国状態が問題で、しかもその多くが食わず嫌いで構成されているあたりは~」でふと思いましたが、現在の日本のゲームユーザーはまさに「大飢饉の最中でも偏食を辞めるどころか逆に(自分達の口に合った)美食を求めようとする」様に思えるが…(2009/10/06)

TGSが任天堂にガン無視されてる現状が改善されない限り、ゲーム業界の前進はないだろうな…ユーザーも「任天堂以外はまがい物」と言う認識になってるし。(2009/10/05)

高い安い、付加価値だけなのだろうか?携帯ゲーム機が強いのは携帯電話感覚の手軽さ、更に「誰にも干渉されない」というのもある気がするのだけれど・・・自宅でテレビを独占してしまえば、必ず誰かに干渉されるわけで。グラフィックを綺麗にした据え置き型ゲームならなおさら。迫力求めて(当分一家に一台であろう)大画面デジタルテレビを独占すれば、家族からのブーイングはもう・・・(「婚活」なんてキーワードからもわかるように、30歳代の来場者が多かったのも、思う存分テレビを独占できる独り身が多数を占めていたんじゃないかなって)その点、携帯ゲーム機であれば場所を選ばないし、テレビの主導権を握るなどと言う争いごとも無い。ネットでは見知らぬ人と気軽に友達関係が構築できちゃう今、携帯ゲーム機による通信プレイも好評。無料で楽しめる物が増えてきたPCゲームと携帯電話ゲームの関係も上記のような感じになっている気がするのですが?据え置きの「みんなで画面の前に座ってプレイ」から、一人でも黙々出来る携帯型ゲーム機にシフトするのは自然な流れではないでしょうか?(2009/10/05)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長