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48. 村上春樹が「世界」でどう読まれているかなんて、気にする理由あるの?

「世界」のありか(1)

  • 千野 帽子

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2009年10月7日(水)

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 日直のチノボーシカです。

 気がついたらこの連載も、1年経ってしまいました。2年目もどうかひとつ、よろしくお願いいたします。

 この連載はここ数か月、「世界でいちばん簡単な『文学理論概説』」と化している。なにも考えずにそのとき書きたいことを好きなように書くと、こうなってしまうのだ。

 なので、言い切ってしまおう。この連載は、「世界でいちばん簡単な『文学理論概説』」である。この夏からそういうことになっていたので、ひとつよろしく。

 さて、「読書の秋」ということを言い出したのがだれかは知らないが、とにかく読書の秋だ。そしてここ数年、わが国の「読書の秋」はちょっと浮き足立っている。

 どうして浮き足立っているかといえば、アレですよ。毎年秋に発表される、ノーベル賞。

 ここのところ毎年、この時期になると、「今年こそ村上春樹がノーベル文学賞を獲るのではないか」という噂が出て、出版業界や一部の読書好きは、なんだかそわそわして落ち着かないようだ。とくに2006年の秋は「下馬評に挙がった」「ノミネートされているらしい」と、まことにかまびすしいありさまだった。

 私は文学賞というものにちっとも詳しくないので、そわそわしない。しかし、気になる言葉を見かけることがある。

 「世界文学としての村上春樹」といった言いかたである。そもそも「世界文学」ってなんなのだ、という話を今回は書かせてください。

*   *   *

 「世界文学」といえば、「世界文学全集」である。

 かつて、「世界文学全集」というものがあった。「文学全集」というのはたいてい、「日本文学全集」と「世界文学全集」の二本立てになっている。

コメント21件コメント/レビュー

自分が誰かを明かした上で反論できないのなら会議室なんてとんでもないですよね。ギロンするまでもない。(2009/10/09)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分が誰かを明かした上で反論できないのなら会議室なんてとんでもないですよね。ギロンするまでもない。(2009/10/09)

村上春樹さんの作品は特に好きでも嫌いでもないですし、この出版不況でこれだけ売れてるのだから、とりあえず”商売人”としてはすごい才能があるのだと思います。▼ですが、いわゆる”ハルキスト”は苦手です。このコラムも、そういう”ハルキスト”な人たちについての疑問を書いてるのかなと思いました。▼ろくに味わってもいないのに、ワインのラベルだけをみてその美味しさやウンチクを得意げに語る人たちがいるように、村上春樹の本の素晴らしさやウンチクを得意げに語る人がいるんですよね…。(2009/10/09)

今回はたまたま村上春樹氏を例として取り上げただけのことで、村上春樹氏の作品が優れているかどうかの評価をしようとか、氏の作品が好きか嫌いかをきいているということではなく、それぞれに好きな作家や好きな作品があるだろうけれども、その作家や作品のどこが好きなのか、どこが気に入るポイントなのか、それをはかる自分のモノサシを持っていますか?そのモノサシはどんなものですか?という問いかけをされているのですね。それに対する答えは私個人に固有の極めて私的な事柄であり、それをここで表明するということは、自分自身の内面を晒すようなことにつながるように思えるのでちょっと言いにくいことですね。ましてやギロンするなんてとんでもない。(2009/10/08)

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