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50. あなたは「世界に一つだけの花」主義者ですか?

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2009年10月21日(水)

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 日直のチノボーシカです。

 今年の小説出版界は、発行部数を見れば村上春樹ひとり勝ちのようなありさまだ。ただ新作がベストセラーであるだけでなく、内外の文芸ジャーナリズムがこの作家を「大家」として遇していることはわかる。

ランボー全詩集』ランボー 著、宇佐美斉 翻訳、ちくま文庫、1155円(税込)

 しかしそのいっぽうで、文学の歴史には、現役文学者として活躍中はそれほど話題にならなかった書き手が、引退後もしくは死後に株が急上昇し、大文学者として祀り上げられた、というケースも多い。『地獄の季節』(『ランボー全詩集』所収)の著者で、若くして詩作の筆を折ったフランスの詩人ランボーは典型的な例だ。

 日本では宮澤賢治がこの枠。いまでこそなかば神格化されているが、生前は詩集一冊と童話集一冊を出した、ちょっと変わった地方文学者、くらいの位置づけだったようだ。

 こういうばあい、よく言われるのが、

「宮澤賢治は生まれるのが早すぎた」

といったようなこと。あるいは、

「作家の同時代人の目は流行によって眩まされているが、歴史によってノイズが洗い流され、後世の人間には『真価』が見える」

などといったことを言う人も多い。

 ほんとうにそうなのだろうか?

*   *   *

コメント25件コメント/レビュー

 作家と評論家、すなわち発信者と受信者の違いは自らの言葉に責任を持てるか否かにあると思う。作家は少なくともその時点で正解と思うものを提示し、内容に責任を持つことで作品が出来上がる。もし間違っていることを前提として提示するならば作家失格だ。評論家は違う。誉めようが貶そうが受信者のひとりという立場が揺らぐことはない。間違いを指摘されても答える義務のない無責任な存在が許されるのだ。 「みんな違ってみんなバツ」は間違いを指摘された時に「おれが正しいなんて言ってない」と開き直る責任逃れの材料でしかない。それが作家にはなりえない、評論家チノボーシカ殿の限界と理解した。私はどんな駄作を生もうが発信者たろうとする勇気ある作家を讃えたい。(2009/10/27)

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いただいたコメント

 作家と評論家、すなわち発信者と受信者の違いは自らの言葉に責任を持てるか否かにあると思う。作家は少なくともその時点で正解と思うものを提示し、内容に責任を持つことで作品が出来上がる。もし間違っていることを前提として提示するならば作家失格だ。評論家は違う。誉めようが貶そうが受信者のひとりという立場が揺らぐことはない。間違いを指摘されても答える義務のない無責任な存在が許されるのだ。 「みんな違ってみんなバツ」は間違いを指摘された時に「おれが正しいなんて言ってない」と開き直る責任逃れの材料でしかない。それが作家にはなりえない、評論家チノボーシカ殿の限界と理解した。私はどんな駄作を生もうが発信者たろうとする勇気ある作家を讃えたい。(2009/10/27)

何度か繰り返し読んだのですが、全体の主張はよくわかるものの一カ所釈然としない部分があったので投稿させていただきます。3ページ目のいわゆる佃煮の3例なのですが、一番最初の例だけは他人に対して答えを出さない無関心であり、他人の肯定ではないような気がします。無関心であっても「全員で同時にゴール」に変わりはないのでしょうか。そこが理解できませんでした。浅学者で申し訳ありません…(2009/10/26)

ゴッホと宮沢賢治を並べなさんな。月とスッポン、スケールも普遍性も全く違う。全ての出来事を経験できないのと同様、全ての文学作品に出会うことも不可能。結局、何のために(何が面白くて、何を好き好んで)文学作品を読むか、ということだと思う。宮沢賢治の世間の評価が高すぎる、には同意見です。かつては、訳も判らず読み漁った時期もあるにはあったが、今は、駄作者と思っています。何より作品が暗い、救いがない、被害妄想的、安物のお土産品、...。人生のある時期に消費したが、既に消費し尽くした、という感じでしょうか。また、時代が消費する文学もある。限られた時間しかない人生、悩んで下さい。(2009/10/25)

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