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2009年10月30日(金)

2009年最大のサプライズ作、「トモダチコレクション」とは?

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 新バージョンも発表され、さらに勢いが加速しそうなニンテンドーDSですが、今年はこれを忘れてはいけないソフトが出ました。2009年のゲームビジネスにおける、最大の驚きといえば、「トモダチコレクション」で決まりです。

「トモダチコレクション」(販売元:任天堂/6月18日発売/3,800円(税込)/ニンテンドーDS用ソフト)。ゲーム内にあるMiiが、さまざまなコミュニケーションをするのを眺めるソフトです。 (c) 2009 Nintendo

 ひっそりと、6月に発売されたニンテンドーDS用ソフトです。このコラムを含めてあらゆるゲーム関連メディアは、このソフトにさほど注目しませんでした。自戒を込めて書きますが、恥ずかしいかぎりです。いま、その判断がとんでもない間違いだったことを、痛いほど思い知らされています。

 「トモダチコレクション」は、想像を絶するヒット作になりまた。

 発売4カ月がたっても、いまなおセールスランキングの上位に君臨。楽々とミリオンを突破し、年末年始あたりで200万本の大台に届く見通しです。これは、年末の発売に向けて、何度も何度も大々的な特集記事が組まれている超大作ソフト「ファイナルファンタジーXIII」と並ぶ、もしくは上回るかもしれない数字です。ノーマークの新作ソフトとしては、ケタ外れのスマッシュヒットなのですね。

 その圧倒的な人気を支えているのは、これまでのゲームファンとは、ちょっと違う。その多くが女性ユーザーなのですね。

 週末のゲーム売り場を眺めていれば、小中学生の女の子たちが、このソフトを嬉々として買っていく姿を目撃できるでしょう。彼女たちが、その面白さを口コミで広げて、驚くほどの大ヒット商品に育て上げたのです。

知っている人たちが登場する世界

 ひとことで内容を要約しますと、これは「人間関係を眺める」ソフトです。

 ゲームの中にさまざまな人たちが暮らしている。仲良くなったりケンカしたり、恋をしたり、ときには結婚することもあります。そういった、日々変化していく人間関係を眺めて楽しむソフトなんですね。

 こういうタイプのゲームは、過去にも存在しましたが、「トモダチコレクション」は、それらとは一味違います。最大のポイントは、そこで暮らしているのが「Mii」だということです。

 Wiiを持っている方はご存知でしょうが、Miiというのは「自分の分身」のようなもの。似顔絵を作ると、それがキャラクターとなって、ゲーム内に登場します。自分だけでなく、家族や友達、さらには有名人(芸能人とかスポーツ選手とか)を、いくらでもゲーム内に登場させることが可能なのです。

Miiは友情を育むこともあれば、恋に落ちることもあります。破局するかもしれませんし、無事に結婚するかもしれません。略奪愛に目覚めることもあります。
(c) 2009 Nintendo

 すると、どうなるか? 

 自分と、自分がよく知る人たちが、ゲームの中で暮らし始めます。友達になり、ケンカをして、恋をして、破局して……と、現実とはちょっと違う、だけど微笑ましい人間模様を見せていくのですね。これが、なんとも中毒性のある面白さを出してきます。今日はどうなってるのかな? と、ふと画面を覗きたくなるんですよ。

 すでにWiiを持っている人は、そこで作っておいたMiiを「トモダチコレクション」に移動できます。Wiiがネットに接続してあるなら、世界中のユーザーが作った膨大なMiiを拾ってくることが可能。いくらでも登場人物を増やせる。こうして、「トモダチコレクション」は、その楽しさを倍増させていくわけです。

それは「ポケモン」から始まった

 昔からゲームビジネスに注目していた方は、かつて同じような売れ方をしたソフトがあることに、お気づきになるかもしれません。

 そう。「ポケットモンスター」です。

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著者プロフィール

野安ゆきお(のやす・ゆきお)

野安ゆきお

ターニング・ポインツ取締役。1968年生まれ。ファミコンの時代から、テレビゲームの関連記事・単行本の執筆に専念。製作に参加したゲーム攻略本・ゲーム関連書籍は100冊を超え、プレイしたゲームは1000本を超える。

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