
花巻東高校のエースピッチャー、菊池雄星君は、埼玉西武ライオンズがドラフト一位指名することになった。
めでたい。
ん? ライオンズファンなのか、と?
違います。
ライオンズは好きな球団のひとつではあるが、特段に心をこめて応援しているわけではない。
というよりも、私はプロ野球に関して、特定のチームのファンであるみたいな見方はしていない。ずっと以前、阪神タイガースが江夏&田淵を廃棄して以来、特定球団を応援することからは撤退したのだ。
もっとも、江川投手がジャイアンツで投げていた当時は、中六日ぐらいのローテーションで巨人ファンをやっていた。が、そのわかりにくい立場も、あの投手の不可解な引退を機に放棄した。冗談ではない。なーにが禁断のツボだか。
現在は、だから、どこのチームに対しても特別な感情は抱いていない。
それとは別に、私は、パ・リーグを応援している。リーグとして、だ。
で、ドラフト会議では、毎年、有望選手の指名権をパシフィック・リーグの球団が獲得することを願っている。それも、かなり強烈に、だ。
なぜなのかは、自分でもよくわからない。
おそらく、バランスを取ろうとする気持ちが働いているのだと思う。
バランスといっても、私自身のバランスではない。リーグのバランス。球界のバランスである。
なぜ、一観戦者であるオダジマが、「日本プロ野球界の健全な発展」みたいなことに心を砕かなければならないのか。それは謎だ。でも、私は、もはやそういう見方でしか野球を見ることができない。
つまり、「もっとパ・リーグを盛り上げないといけない」と、私は、コミッショナーみたいな立場で野球を見ているのである。
偉そうな態度であると言われればその通り。
尊大な視点だ。
が、私は、いつの頃からなのか、野球に対して、上からモノを見る視線で観察するようになってしまっているのだ。これは自分でもどうしようもない。
だから、この10年ほど、注目選手のほとんど全員がパリーグに来ていることには、若干責任を感じている。
私の念力がそうさせているとまでは言わない。が、ともあれ、結果は、私が願望した通りになっている。で、ちょっと身のひきしまる思いがするのですね。天地創造を終えて一服入れている神様みたいな感じで。なんとも偉そうなことに。
個々の選手についてはともかく、チームに関しては、個人的な感情で応援するような勝手なことはしない。
そういう段階はすでに卒業している……と自分ではそう思っている。
したがって、今年のクライマックスシリーズでは、私は、不本意ながら、巨人軍に肩入れしていた。
「今年の状況を鑑みるに、巨人が勝たないと球界のために良くない」
と、そう思ったからだ。
情状的には、中日の方が好きだし、落合監督には個人的な強いシンパシーを感じている。なのに、それでも私は巨人軍の勝利を期待していたのである。なんという不思議な、そして、なんと偉そうな観戦態度。
偉そうと言えば、サッカーについてもそうだ。私はほとんどJFA会長の視点でピッチを概観している。
ただ一点、浦和レッズのゲームだけは、浦和サポとして応援させてもらっているのだが、この件に関しては、「不公平で申し訳ない」という気持ちを抱いている。何様なんだ? オレは。
自分ながら不可解なのは、ナビスコカップの実施状況についてのダブルスタンダードだ。
私は、自分が何を言っているのかよくわからなくなる時がある。
ついでに一言。
当コラムについて、「何を言いたいのかよくわからない」というご意見を毎回いただくのだが、実は、私自身、自分が何を言いたいのかよくわからずに書いているケースが時々ある。
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