山下 今日は鉄(テツ)の憧れ、新幹線の大井基地(注1)へとやってきました。
赤瀬川 すごい! 新幹線がゴロゴロある。700系が山ほどありますよ(笑)。この光景を見たというのは自慢できますね。

赤瀬川 飛行機に似ています。ロケットにも似ているね。スピードが増すとこういうかたちになっていくんでしょうか?
山下 機能をつきつめると、似たかたちになっていくんでしょうね。本当にかっこいい。
赤瀬川 ここは公開されてるの?
山下 いえ、車両基地は非公開です。いくら鉄分が濃くても、なかなか内部を見せてはいただけません。(注2)
赤瀬川 新幹線が行ったり来たりするから危険だしね。
山下 ここは、新幹線車両内部の清掃はもちろん、点検や部品交換などのメンテナンスが行われているところですから、部外者がウロウロとするわけにはいかないでしょう。
全長0.4キロメートル、ダッシュではきつい
赤瀬川 ホームで見ていると気がつかなかったけれども、新幹線は随分長いよね。
山下 東海道新幹線は16両編成で400メートルですよ。つまり、陸上競技のトラック一周ぶん。
赤瀬川 え、400メートル!?
山下 確かに、こうやってむき出しで見ると本当に長く感じますね。
赤瀬川 普段、ホームを端から端まで歩いたりしないからね。
山下 今日は、特別にJR東海の列車科長の角田さんと検修科長の重松さんが中を案内してくださいます。まずはヘルメットをかぶり、保護めがねをつけましょう。
赤瀬川 見学のお作法も大事です。それにしてもこの基地は広いなぁ……。
角田 夜間は45本の車両が滞泊していますから、相当広いです。そのため、遠く離れた場所に行く際には、自転車や自動車を使うこともあります。

山下 いよいよ車両整備をしている場所へ向かいます。ここの稼働時間というのは……?
角田 終発以後や始発前の整備がありますから、24時間態勢で、シフトを組んで仕事をしています。
赤瀬川 これから見せていただくのはどういう作業ですか?
角田 交番(こうばん)検査です。
赤瀬川 交番検査というのは?
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1937年生まれ。前衛芸術家にして芥川賞作家。路上観察学会長老。著書に『もったいない話です』他
1958年生まれ。明治学院大学教授。専門は室町時代の水墨画だが、広く日本美術全般にエールを送る。著書に『岡本太郎宣言』『日本美術の二〇世紀』他。
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