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「楽しておカネを儲けたい」と思ったら

第1回:TSUTAYA東京上野店

  • 三田村 蕗子

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2009年11月20日(金)

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 あなたは本をどこで買っているだろう。
 オフィスの近く? 自宅のそば? ターミナル駅の書店?
「本なんて、どこで買っても同じでしょ」
 確かにモノとしてはどこで買っても違いはない。表紙も中身も価格も一律だ。

 しかし、店は立地によって客筋が変わる。品揃えは客の年齢や業種、志向や興味を鮮烈に映し出す。となれば、売れ筋や強化カテゴリーは違って当然(全部じゃないけど、本当はね)。広告代理店のそばの書店なら広告やマーケティング系の本が、IT企業の近くの書店であればIT系の書籍が、貴金属や宝石問屋が密集している町の書店ならジュエリー系のビジネス本の充実度が高くなる。これは本当の話。

 つまり、こう言えないだろうか。

 何か新しい試みにチャレンジしたいけれど、頭がすっきりまとまらないときや、不得手なジャンルに取り組まなければならないときは、「既にそういうことを仕事にしている人たち」を相手にしている書店に行けば、思いも寄らなかったヒントや情報、アイデアが得られるかもしれない。

 そして書店は「出会い」の宝庫だ。
 客層に合わせて思い思いにラインナップに仕掛けや工夫を凝らした書店は、ネットで検索をかけたのではなかなかたどりつけないようなビジネスヒントをもたらし、あなたと新しいジャンルとの橋渡しをしてくれることだろう。

 思い立ったらオフィスを出て、いつもの本屋ではなく、個性派ビジネス書店へGO! 思いもかけない出会いがあなたを待っている。

*   *   *

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 TSUTAYA東京上野店は京成上野駅にほど近い、猥雑で喧噪な一帯にある。

 「レンタルDVDがメインで本は付け足しじゃないの」などと侮るなかれ。CDやDVDの売り場は2階にあり、中央通り1階の路面店は本の売り場だ。しかも、入り口正面にあるのは雑誌ではない。書籍である。そんじょそこらの書店よりずっと「本屋さん」らしい売り場が広がっている。

 まずはビジネス書コーナーに足を運んでみよう。

 この空間を「色」に例えるなら、ぎらぎら光る蛍光ピンク、もしくは人間の欲望を映し出す玉虫色といったところ。この日、表玄関で派手に出迎えてくれたのは、『銀座流売れっ娘ホステスの会話術』(こう書房 2007年)や『キャバクラ嬢の作法』(総合法令出版  2009年)等など。

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 昨今、流行の勉強法や自己啓発関連の本はいずこへ?(あることはあります)。キャバ嬢やホステスの会話術を説いた本がこれだけ豊富にかつ派手に展開されているビジネス書売り場を初めて見た。そういえばこれって、確かに「ビジネス」書だわ・・・。

根気も天下国家も売れません

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 棚を回っても、期待を裏切らない品揃えが待ちかまえている。

 『お金にもっと働いてもらう方法 』(ダイエックス出版 2009年)、『1日30分働いて1億2800万円稼ぐ方法』(現代書林 2008年)、『お金を生み出す家を買いたい!』(WAVE出版 2009年)…。

 なんだか、やたらと「金儲け」関連の本が多くないか。

「そうなんですよ。この店のビジネス書のキーワードは、「いかに楽して儲けるか」。お金に関する本でも、貯金や節約系の本じゃなくて、儲ける方向の本。自己啓発の本も売れますけど、あれも突き詰めれば結局は金儲けじゃないですか。リスキーなFX関連の本もよく出ますね」

 こう淡々と話すのは、ビジネス書を担当する長幡将嗣さん。長くコミックを扱っていたため、ビジネス書の担当を命じられた時にはずいぶんと戸惑ったそうだが、もはや迷いはまったく感じられない。「この店ではお金とギャンブルに関する本が売れる」「格好付けてもダメ」「農業とか、根気のいる仕事に関する本は動きません」「桜井よしこさんとか堺屋太一さんとかの天下国家を論じたような本もあまり出ませんね」と、TSUTAYA東京上野店の本質をバシバシ語ってくれる。

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 同店ならではの傾向や特徴に目覚めたのは、『パチンコ屋に学ぶ経済学』(WAVE出版 2007年)がきっかけだった。

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