• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

56. 認めてくれない人は「敵」か。

宇野常寛×更科修一郎『批評のジェノサイズ』を勝手に読む(2)

  • 千野 帽子

バックナンバー

2009年12月9日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日直のチノボーシカです。

批評のジェノサイズ サブカルチャー最終審判』宇野常寛 更科修一郎 著、サイゾー、1575円(税込)

 先週は宇野常寛×更科修一郎『サブカルチャー最終審判 批評のジェノサイズ』の〈御用メディア〉論のうち、〈中高年論壇〉批判の部分を、世間の大状況ではなく私個人の身の丈のほうに引きつけて勝手に読んだ。同書には〈中高年論壇〉とともにもうひとつの批判対象がある。今週はそっちの話なのだが、その前に個人的体験談におつきあいいただきたい。

 ひとつめ。ある晩、乗換駅のプラットフォームに行くと、電車が行った直後らしく列ができておらず、階段のあがりはなの乗降口には、老人男性がひとりだけ立っていた。私はその老人の隣に立った。

 正確には隣ではなく斜め前である。その老人は列の先頭位置となるべき白線よりかなり後ろに立っていたからだ。そんなところから列が始まったのでは早晩後ろがつかえてしまう。当然こちらは白線ぎりぎりの先頭位置に立つ。

 すると老人が私にむかって猛烈に怒り出した。彼が先頭であるべき列に横入りされたと思いこんでいるらしい。私は

「ここは2列に並ぶ場所だから、あなたと私と両方が先頭ですよ。何者もあなたの権利を侵害していない」

と冷静に説明してみたが、老人はまったく聞く様子もなく大声を張り上げ、さらには握り拳を振り上げて殴ろうとする(ふりだけだった)。老人のだみ声の呂律は回らず、声もしばしば裏返り、おまけに体もふらふらしている。ほとんど志村けんの酔っぱらいコントだが、この老人に酔っている様子はない。

 笑える状況だが、私の居心地はよくない。人前で無根拠に絡まれてしまうと、絡まれている側はそれだけで強烈な恥の感覚に襲われるものだ。

コメント5

「毎日が日直。「働く大人」の文学ガイド」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック