「内藤忍の「執筆のすすめ」 読んで学び、書いて磨け」

限られた時間を有効活用するテクニックあれこれ

【第4回】出版する価値のある本を作るには(その2)

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2009年12月10日(木)

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 前回の、本を書くために必要な2つの力(「出逢い力」と「コンテンツ力」)はいかがでしたでしょうか? 何を書くかというコンテンツ力とそれを出版するきっかけを作る出逢い力があれば、後は原稿さえ書ければ、めでたく著者としてデビューということになります。

 しかし、ビジネスパーソンには本業がありますから、書くことに割ける時間は限られています。平日の朝から晩まで仕事をしている場合、執筆に当てられる時間は大きく

 平日の出勤前か帰宅後

 通勤時間

 休日

 の3つしかありません。その中で時間配分を行い、原稿を作り上げていかなければならないのです。そこで必要になってくるのが、3つ目の力「時間活用術」です。今回は執筆時間を捻出するための上手な時間の使い方について考えてみます。

「書く」という作業を分解する

 本の原稿を書く、といってもいきなり原稿用紙に向かって書く訳ではありません。少なくともビジネス書を執筆する場合は、原稿を書き始める前にいくつかのやっておくべきことがあります。私の場合、「書く」という作業を4つに分類しています。

「書く」とは、「考える」と「執筆する」に分けられる

 考える

  1. アイデアを出す

  2. 構成を考える

 執筆する

  3. ドラフトを作る

  4. 赤入れ修正して完成させる

 時間配分で言えば、前半の考えるフェーズが3割、後半の書くフェーズが7割くらいですが心理的には半々くらいのイメージです。考えることと実際に文章を書くことは、いつやるのが良いかが随分違った作業になります。

 前回お話した企画書を作るというのは、上記の「1.」と「2.」に当てはまります。実際に企画が通ったら、書き始める前にもう一度構成案をしっかりと考えておいた方が良いと思います。

まとまった時間と細切れの時間を使い分ける

 ビジネスパーソンが使える3つの時間のうち、まとまった時間が取れるのは休日しかありません。平日は油断していると、あっという間に時間が過ぎていき、細切れの時間しか取れません。執筆の時間を確保するためには、3つの時間で何をするのか、例えば次のように大まかに決めておくことが大切だと思います。

執筆の時間配分例

 平日の出勤前か帰宅後・・・ドラフトを作る

 通勤時間・・・アイデアを出す、赤入れ修正

 休日・・・構成を考える、ドラフトを作る、赤入れ修正

アイデア出しは思いつくままに

内藤忍氏は、1枚のシートにアイデアをまとめていく。写真は、今回のテーマを書き出したシート
画像のクリックで拡大表示

 アイデア出しのような長い時間をかけても必ずしもアウトプットがあるとは限らないプロセスは、通勤時間のような細切れの時間が向いています。特に朝の通勤時間は頭が冴えていますので、このようなクリエーティブな活動に向いています。

 本のコンテンツの方向性を考えながら、どんな内容が考えられるかを思いつくままに書き出していくのです。つまらないアイデアや駄洒落のような語呂合わせも、意外に後から役に立ったりしますから、すべて記録しておきます。

 例えば今回の連載の構成を考える前に「アイデア出し」として書いたのは、A4判の紙に赤ペンで書いていった1枚のシートでした。

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著者プロフィール

内藤 忍(ないとう・しのぶ)

内藤 忍マネックス・ユニバーシティ社長。1986年、東京大学経済学部卒業。91年、米MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA=経営学修士=)。 住友信託銀行、シュローダー投信投資顧問、マネックス証券などを経て2005年11月より現職。 「日経マネー」などの雑誌での連載コラムやテレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍。 また早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学をはじめとするマネーセミナーや講演活動も行う。 主な著書に10万部を超えるベストセラーとなった『内藤忍の資産設計塾』シリーズ(自由国民社) のほか、『初心者は株を買うな!』(日本経済新聞出版社)、『内藤忍の「好き」を極める仕事術』(講談社)など多数。 2009年11月にも『預金じゃイヤだけど投資はコワい ボクの“負けない”人生戦略』(光文社)『60歳で1億円つくる術』(幻冬舎新書)が発売予定。ブログ:「SHINOBY'S WORLD」 ツイッター:http://twitter.com/Shinoby7110



このコラムについて

内藤忍の「執筆のすすめ」 読んで学び、書いて磨け

会社で仕事をしているビジネスパーソンの皆さんに“新しいキャリア戦略”を実践してもらう。それは、執筆活動。会社という閉じた世界で完結するものではなく、社会という開かれた世界で自分の仕事の幅を広げることができる。年に3〜5冊の著書を出すマネックス・ユニバーシティの内藤忍社長が、自分の実践手法を明かす。

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