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変人社長率いる本屋さん、出版不況の砂漠にいどむ!

第2回 らくだ書店本店(名古屋市)

  • 三田村 蕗子

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2010年1月15日(金)

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 中京地区に出張に行く機会があった。
 低予算企画「ヒントをくれる本屋さん」、便乗取材のチャンス!

「名古屋あたりに面白い本屋はありませんか?」

 書店業界にめっぽう詳しく、個性的な本屋には目がない某編集者に尋ねてみた。

「あ、それなららくだ書店」

 楽しい名前と、書店通の即答。これは行くしかないと一路名古屋へ。らくだ書店本店(名古屋市千種区)は、噂に違わぬユニークな書店でありました。

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 個性的な本屋には、品揃えが個性的な店と、店主が個性的な店、両方を兼ね備えた店の3種類がある。らくだ書店は三番目に属する本屋だ。

「どうして店名をらくだ書店にしたかって? らくだは、水なしで砂漠の強行軍にも耐えられる。業界で最後まで生き延びたいという気持ちを込めたんですよ。音が優しく愛らしく覚えやすいのもよかった。文化のオアシスへ読者の豊かな心を運んでくれる隊商のイメージにもあやかろうと考えました」

 社長の稲葉久男さんはのっけから話がとまらない。
 稲葉社長の経営哲学は「変人的経営」。人まねが大嫌いだから、1995年のオープン時から「この店が初」という取り組みは数知れない。

営業時間も建物も中身も売り物も・・・

 まずは、夜中の12時という閉店時間だ。

「名古屋の中心部に近くて、こんなに遅くまで営業しているなんて、ウチがはじめて。駐車場も120台ありますが、名古屋市内でこれだけの駐車場を備えている店はないはずです」

 売り場面積は1階、2階合わせて約280坪。棚と棚とのスペースが約150cmと広いので、落ち着いて本を選べる。今でこそ、こうしたレイアウトの本屋は珍しくないが、らくだ書店は14年前からゆったりとした空間を提供してきた。

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 売り場に導入されたイスやカフェスペースもオープン時から。有名なジュンク堂書店が「座り読み」を実施したのは1996年。らくだ書店の方が一歩先んじていたわけだ。

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「試着、試飲、試食があるなら、試読があってもいい。イスを置いておけば『試読してね』と声をかけてくれるような気がするでしょう」

 通常の書店の5倍ものコストをかけたという威風堂々たる建物も圧巻だ。正面にはステンドグラスを飾り、一歩足を踏み入れれば大きな吹き抜けが広がる。よく本屋の窓ガラスには無造作に貼られている出版社のポスターは、ここには姿も形もない。

「版元のポスターなんて誰も読みませんからね。貼ってもムダ。窓ガラスはすっきり、きれいにしておいた方がいいの。これもウチがパイオニアです」

 らくだ書店は、日本一、手帳を売り始めるのが遅い書店でもある。

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