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「うまい」と「へた」を混ぜる面白さが今年のカギ

2010年1月15日(金)

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 2010年のキーワードは、「うまい人と、へたな人の混在」です。

 ゲーム人口が増えました。小さな子供から高齢者までゲームを楽しむ時代になっています。男性も女性もいます。ゲームを楽しんでいる人は多いけれど、ゲームの腕前がまるで違う人たちが、世界中にたっぷりといる。それが2010年現在の状況です。

 だからこそ、2009年のヒット作を見てみると、なるほど納得のタイトルが上位を占めることになったのですね。

 たとえば年末商戦を制した「New スーパーマリオブラザーズWii」。上級者と初心者が、同時にプレイできるゲームです。へたな人が混じっているほうが、むしろゲームが面白くなっていくという革命的なゲームデザインが施されています。瞬く間に全世界で1000万本のヒットになりました。

幅広い年齢層による協力プレイを実現し、年末商戦を制した「New スーパーマリオブラザーズ Wii」。(写真はジャンプフェスタ2010のブース風景)

 「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」もそうですね。育てた主人公にレベル差があっても、ともにパーティーを組んで冒険ができる。社会現象になったすれ違い通信も、「とことんプレイした人が、へたな人に、いいマップをプレゼントできる」ところに面白さがありました。うまい人とへたな人が、いろいろな形で交流できるように設計されていることがわかります。

 うまい人とへたな人が、ともに楽しめる。そんなゲームが大ヒットする時代が、ついにやってきたのです。

20年続いた常識は、ついに覆された

 このようなゲームがヒットするのは、きわめて画期的なことです。

 だって、ファミコンが登場してから、プレイステーション2が全盛期を迎えたあたりまでの、およそ20年間、ゲームビジネスの主役といえば「1人で遊べるゲーム」でした。そういったソフトが大ヒットを記録し続けてきたことこそが、テレビゲームの歴史そのものなのです。

 2人以上で遊ぶゲームも、ときどきヒットしました。格闘ゲームやスポーツゲームなどの対戦型ゲームです。しかし、これらは「同じくらいの腕前の人が、対戦すると面白い」というタイプのゲーム。実力差がある人同士では、うまく楽しめないゲームでもありました。

 WiiやDSが登場するまでの20年間。歴代ソフト売り上げランキングといえば、上記のようなソフトばかり。「みんなでわいわい遊ぶゲーム」が売り上げ上位に顔を出すことは、ほぼ皆無だったのですが、2009年、そんな常識がガラリと変わってしまったのです。

 市場の数字を見てみればいい。

 前述したように、2009年のソフト売り上げランキングの上位を占めたのは、すれ違い通信が社会現象になった「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」と、4人での対戦・協力プレイが抜群の面白さを見せる「New スーパーマリオブラザーズ Wii」など。さらに通信・対戦の面白さを守り続ける「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」が上位に食い込み、みんなで楽しめるタイプのゲームが、圧倒的な強さを見せたのです。

2009年のヒットソフトを並べてみると

 それだけではありません。友達や芸能人のMiiを作り、彼らが生活する様子を眺めるソフト「トモダチコレクション」がスマッシュヒットを記録しました。

 他にも、家族みんなでリビングで楽しめるよう設計された「Wiiスポーツ リゾート」と「Wii Fit Plus」が安定したヒットを記録。そして色違いの2バージョンを用意して対戦を楽しめる「DS イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア・ブリザード」や、オンラインを介して楽しむことを前提に作られた「モンスターハンター3(トライ)」も上位に食い込んでいます。

コメント1件コメント/レビュー

wiiの『マリオ』に関しては多少同意できますが、どうも協力プレイ=「上手い人が下手な人を助ける」という根本的な勘違いをなさっている記事だと感じました。件のマリオに関しても、「全員下手だった場合の救済措置」はありますが、上手い人の中に下手な人がいた場合の救済措置は決して上手く作用していませんし、PSPの協力タイトルとして挙げられていた『ファンタシースター』に至っては、上手い人同士でなければゲームは成立しません。ですからこのテキストタイトルのような傾向は、まだゲーム業界全体の傾向とはいえない……というのが正直な感想です。(2010/01/15)

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「「うまい」と「へた」を混ぜる面白さが今年のカギ」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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wiiの『マリオ』に関しては多少同意できますが、どうも協力プレイ=「上手い人が下手な人を助ける」という根本的な勘違いをなさっている記事だと感じました。件のマリオに関しても、「全員下手だった場合の救済措置」はありますが、上手い人の中に下手な人がいた場合の救済措置は決して上手く作用していませんし、PSPの協力タイトルとして挙げられていた『ファンタシースター』に至っては、上手い人同士でなければゲームは成立しません。ですからこのテキストタイトルのような傾向は、まだゲーム業界全体の傾向とはいえない……というのが正直な感想です。(2010/01/15)

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