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経済の「次」に、一歩早く気づきたい人に

第3回 紀伊國屋書店大手町店

  • 三田村 蕗子

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2010年1月29日(金)

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 伝統と歴史と権威を誇る、日本の代表的オフィス街・大手町。ある意味、日本をここまで引っ張ってきた企業が密集する街で、どんな本が売れ、どんな本が売れないのか。みなさん、興味がありませんか?

 そこで出向いたのが、紀伊国屋書店大手町店。長く大手町を見つめ続けてきたのであろう年季の入った大手町ビル1階にある本屋である。300坪の売り場から浮かび上がってきたのは、大手町ビジネスマンの英知でありました。

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「この店のお客さんは、専門レベルの情報はためらわずに入手している、そう実感しますね」

 こう教えてくれたのは、店長の萩原正之さんだ。

 大手町店の客は、周辺のビルから徒歩で気軽にやってくる会社員がほとんど。よって、業種もおのずと偏ってくる。

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 大手町に多い業種は、なんといっても金融、証券、そして新聞。客層を反映して、これらの業種に関連した書籍の売り場は驚くほど広く、きわめてこと細かに分けられている。

 「金融」を例に取ると、金融リスク、金融システム、ヘッジファンド、各国金融、オプション、デリバティブ、金利・利子、日銀……といった具合だ。この細かさは経済全般にわたっている。

細かいジャンル分け、細かい気配り

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 経済小説だって充実している。人気の著者は、高杉良や黒木亮。経済の専門書も出るが、経済の娯楽本もよく売れる。大手町の住人たちは、娯楽の本ぐらい全然違うジャンルを読もう、などとは思わないらしい。それはそれで素晴らしい。

 5つある出入り口すべてに話題の書籍をしっかり陳列してくれているのも、客にとってはうれしい配慮だ。この店が一番混むのは12時~1時と、古典的なランチタイムの時間帯。時間的制約がある中での買い物だから、萩原店長をはじめスタッフはいかに短い時間で目的の本にたどりつけるかを重視して、売り場を編集している。たとえばお昼休みには、著者を招いたライブトークを事務室で行い、音声だけを店内で流すイベントも開催するなど、徹底的に大手町ビジネスマン仕様なのである。

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 萩原店長によれば、同店の客は時事問題に敏感で、勉強熱心。価格に関係なく、仕事上で必要とみなせばためらわずに即買いする人が多いという。まだまだ経費に余裕があるのか、給料も高いままなのか。いや、それこそが経費と給与の理由なのか。いずれにしてもウラヤマシイ。

 どれぐらいの高価な本が出るのだろう。

 「それがですね、1万5000円の本もよく売れるんですよ」

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 と、ビジネス書を担当する越淳子さんが指し示してくれたのが、「国際財務報告基準(IFRS)」(中央経済社 2009年)。総ページ数2595。財務への関心と知識がない人間には読むところゼロの本だが、大手町金融マンの関心は高いようだ。

コメント1件コメント/レビュー

「思い当たる著者がいませんか。たぶんそれでアタリです」(笑)勉強になりました。(2010/01/29)

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