• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

60. あいまいなソープランドの私。(前)

大江健三郎の気になる部分

  • 千野 帽子

バックナンバー

2010年1月20日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日直のチノボーシカです。

 前回、大江健三郎の生きかたはよくわからないけど、大江健三郎の小説は大好きだ、と書いた。

ヒロシマ・ノート』大江健三郎 著、岩波新書、735円(税込)
性的人間』大江健三郎 著、新潮文庫、420円(税込)

 反核とか(『ヒロシマ・ノート』)戦後民主主義とか(『同時代としての戦後』)、あるいは障碍を持つお子さん(のちの作曲家・大江光)との生活とか(『恢復する家族』)、あるいは若いころ『セヴンティーン』(『性的人間』所収)の第2部『政治少年死す』を書いて右翼団体に脅迫され、のちには義兄・伊丹十三が『ミンボーの女』を監督して暴力団員に襲撃された経験とか(『暴力に逆らって書く』)、そういった生きかたの部分で人気のある作家だとは思う。

 けれど、私にとってはやっぱり、「おもしろい小説を書く作家」なのだ。

 もちろん私だって、前述の反核とか戦後民主主義とか息子さんとか筆禍とか、そのへんの事情を知っているし、知っているからの「おもしろさ」だと思う。前回書いたとおり、「作品」と「作者の人生」とをきっちり分けることは不可能だ。

 大江作品は「私小説」と呼ばれることがあまりないけれど、自分の人生を反映させているのだから、似たようなものだと思う。そんな大江さんの人生が反映された小説が大好きだったら、大江さんの生きかただって肯定できそうなものなのだが、それが、そういうわけにもいかないんだよなあ…。

 といってここで私は核とか民主主義とか、そういう話をしたいわけではない。私が大江さんの平和論や政治観や天皇観をどう思っているか、という話にはなりません。

 そうではなくて、小説そのものの話をする。つまり、もっと「しょうもない話」をするので、覚悟してください。

 じつは以前べつの媒体に発表したことと一部重複しているのだが、書いてからあと、私の考えかたが大きく変わってしまったので、改めて取り上げさせていただく。諒とされたい。

*   *   *

コメント16

「毎日が日直。「働く大人」の文学ガイド」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長