(前回「オトナに育ったガイシャの王様、女医様の心をつかめるか?」から読む)
何度も申し上げますが、当「走りながら考える」は以下のような三部構成になっています。
- 1:
- まず始めにタップリ時間を取って試乗をする
- 2:
- それから開発者に直接お話を伺う
- 3:
- さらに販売の現場、或いは実際にクルマを所有されている方の所へ赴き、お話を伺う。
第二項の「開発者に直接お話を伺う」。
連載が始まるときに設定したこのお題目がシバリとなって、今まで国産車のレポートばかりが続くこととなりました。何しろ海外まで出向いて「開発者に直接お話を伺う」のは時間的に(そして予算的にも)なかなか難しい。しかし読者諸兄も、たまにはガイシャの話をご覧になりたいでしょう? 私だっていろんなガイシャを乗り回して遊び……もとい、試乗してその性能を体感したい。
さてどうしたものかと思案していたところ、カーセンサーの藤野氏が妙案を出して下さいました。
ニッポンジンが欲しい機能を理解させる責任者、登場
「ヤマグチさん、輸入車はそれぞれ輸出する国の事情に併せてローカライズをしているのですよ。外国からチョロッと日本へ来て調べれば済むようなレベルの話ではないので、各メーカーはそうした日本人の専門家を必ず置いているんです。各国の事情はその国の人でなければ分かりませんからね。そういう立場の人にインタビューしたら、きっと面白い話が聞けますよ」
う〜む、それはグッドアイデア。コロンブスの卵だ。かくして実現したのが、今回のインタビューなのであります。
お話をお聞きするのは、フォルクスワーゲンジャパンのマーケティング本部で商品企画を担当される山崎信雄氏。「世界一厳しい」と言われる日本人顧客の要求を、どのようにして本国に伝えるのか。そしてどうしたら10年連続輸入車ブランド別ナンバーワンの座を維持することが出来るのか。“インポーター”と呼ばれる輸入代理店の仕事は何とも奥深く興味深いのです。
「カップホルダー? 車内は飲み食いする場所じゃない。電動収納ミラー? 意味わかんない」と宣うドイツ本社の役員連中を“日本の実情”を知らしめて口説き落とす、山崎氏の奮闘振りをとくとご覧あれ。
* * *
フェルディナント(以下、F):初めまして。フェルディナント・ヤマグチと申します。よろしくお願いします。
山崎(以下、山):よろしくお願いします。ドイツ系の方なんですね(笑)。
F:ははは。国籍はともかく、ゴルフは私の“ガイシャデビュー”のクルマでもあるんです。ですから今回のリポートは特別な思い入れがあります。
山:そうでしたか。お乗りになっていたのはどのタイプを?
F:一番始めはゴルフのⅠです。エンジンを積み替えたりしてバカをやっていました。それからしばらく海外に出ていたので間が空いて、帰国してからゴルフのⅢ、その次が世代を逆戻りしてⅠのカブリオレ・クラシックライン。それからゴルフから離れますけれど、ニュービートルで。VW車は全部で4台になりますね。
山:そんなにたくさん……いや、毎度ありがとうございます(笑)
F:今回試乗して思ったのですが、ゴルフはずいぶん大きくなりましたね。それこそ横幅は180mmも大きくなって、クラウンとほぼ同等のサイズです。無論これはゴルフだけの話では有りませんが、どうしてクルマはこんなに大きくなっていくのですか?
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