「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」

VW工場のラインには「日章旗」付きのクルマが流れてる

第28回:フォルクスワーゲン ゴルフGTI【インポーター編】

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2010年1月28日(木)

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(前回「オトナに育ったガイシャの王様、女医様の心をつかめるか?」から読む)

 何度も申し上げますが、当「走りながら考える」は以下のような三部構成になっています。

1:
まず始めにタップリ時間を取って試乗をする
2:
それから開発者に直接お話を伺う
3:
さらに販売の現場、或いは実際にクルマを所有されている方の所へ赴き、お話を伺う。

 第二項の「開発者に直接お話を伺う」。

 連載が始まるときに設定したこのお題目がシバリとなって、今まで国産車のレポートばかりが続くこととなりました。何しろ海外まで出向いて「開発者に直接お話を伺う」のは時間的に(そして予算的にも)なかなか難しい。しかし読者諸兄も、たまにはガイシャの話をご覧になりたいでしょう? 私だっていろんなガイシャを乗り回して遊び……もとい、試乗してその性能を体感したい。

 さてどうしたものかと思案していたところ、カーセンサーの藤野氏が妙案を出して下さいました。

ニッポンジンが欲しい機能を理解させる責任者、登場

「ヤマグチさん、輸入車はそれぞれ輸出する国の事情に併せてローカライズをしているのですよ。外国からチョロッと日本へ来て調べれば済むようなレベルの話ではないので、各メーカーはそうした日本人の専門家を必ず置いているんです。各国の事情はその国の人でなければ分かりませんからね。そういう立場の人にインタビューしたら、きっと面白い話が聞けますよ」

 う〜む、それはグッドアイデア。コロンブスの卵だ。かくして実現したのが、今回のインタビューなのであります。

 お話をお聞きするのは、フォルクスワーゲンジャパンのマーケティング本部で商品企画を担当される山崎信雄氏。「世界一厳しい」と言われる日本人顧客の要求を、どのようにして本国に伝えるのか。そしてどうしたら10年連続輸入車ブランド別ナンバーワンの座を維持することが出来るのか。“インポーター”と呼ばれる輸入代理店の仕事は何とも奥深く興味深いのです。

 「カップホルダー? 車内は飲み食いする場所じゃない。電動収納ミラー? 意味わかんない」と宣うドイツ本社の役員連中を“日本の実情”を知らしめて口説き落とす、山崎氏の奮闘振りをとくとご覧あれ。

画像のクリックで拡大表示

*   *   *

フェルディナント(以下、F):初めまして。フェルディナント・ヤマグチと申します。よろしくお願いします。

山崎(以下、山):よろしくお願いします。ドイツ系の方なんですね(笑)。

F:ははは。国籍はともかく、ゴルフは私の“ガイシャデビュー”のクルマでもあるんです。ですから今回のリポートは特別な思い入れがあります。

山:そうでしたか。お乗りになっていたのはどのタイプを?

F:一番始めはゴルフのⅠです。エンジンを積み替えたりしてバカをやっていました。それからしばらく海外に出ていたので間が空いて、帰国してからゴルフのⅢ、その次が世代を逆戻りしてⅠのカブリオレ・クラシックライン。それからゴルフから離れますけれど、ニュービートルで。VW車は全部で4台になりますね。

山:そんなにたくさん……いや、毎度ありがとうございます(笑)

F:今回試乗して思ったのですが、ゴルフはずいぶん大きくなりましたね。それこそ横幅は180mmも大きくなって、クラウンとほぼ同等のサイズです。無論これはゴルフだけの話では有りませんが、どうしてクルマはこんなに大きくなっていくのですか?

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著者プロフィール

フェルディナント・ヤマグチ

フェルディナント・ヤマグチです。皆様と同じようにビジネスの最前線で仕事をする傍ら、アチコチの雑誌で連載を持っています。つまりクルマ業界に接してはいますが、本業ではない。首まで浸かっていない故、かえってギョーカイのシガラミや仕来りを超越して、好き勝手なことを書き倒すことが出来る微妙且つナイスなポジションに立っています。もちろん皆様と同じように昔からクルマが大好きで、学生時代はかなり無理をして懸命にクルマを購入したクチでして、一番最初に買ったのは、初代RX-7でした。最後は青山墓地の前で追突され大破してしまいましたが、あれは良いクルマでした。本業はかなり堅い会社で管理職を務めるリーマン稼業なものですから、顔出しNG&ペンネームで失礼いたします。や、そう警戒なさらないで下さい。決して怪しい者ではございませんので。



このコラムについて

フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

 この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。
 なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。

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