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64. 「そんなことないよ~」とフォローしてほしいとき。

ヒゲマンとルサンチマン(1)

  • 千野 帽子

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2010年2月17日(水)

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 日直のチノボーシカです。

大辞林』第三版、松村明 編、三省堂、8190円(税込)

 増上慢という言葉がある。私はこれを長いこと「天狗になっている」という意味だと思っていたのだが、間違っていた。『大辞林』によれば、

〈実力もないのに自己を過信して思い上がること〉

なのだそうである。「天狗」ならただの自慢・高慢・自惚れだが、増上慢とは〈実力もないのに〉〈過信〉することであり、つまり自己評価が高過ぎる人の慢心だということだ。

 もともとは仏教の言葉で、

〈まだ完全に悟りを開いていないのに、悟りを開いたと思って、おごりたかぶること〉

なのだという。

 仏教には、卑下慢というのもあるそうだ。

「いやー、俺ってダメだなあ」

「いえいえいえ、私などはとてもとても」

というのが卑下だが、そんなことを言いつつ心の底が傲慢だったり、あるいはこんなに卑下できる俺サイコーと思ってたり、さらには、卑下してみせて周囲の人に

「そんなことないよ~」

とか持ち上げてもらうことを期待していたりするのが卑下慢であるらしい。ここに挙げた三例はそれぞれ機構が違っているので、諸説あるということだろうか。

 それはともかく、この卑下慢というのは人情として非常に納得がいく。胸に手を当てれば思い当たるという人も多いのではないだろうか。耳が痛いのは私も同じで、思えば卑下慢ばかりやってしまって、ホントに卑下慢な人間なのである。←と書けばひとりくらいは

「そんなことないよ~、ミク頑張ってんじゃん。新入りの子の面倒だってよく見てるし……」

とかフォローしてくれるんじゃないの? と期待するのが卑下慢。こんなことまで理論化してしまうなんて、仏教って恐ろしい。でミクって誰だ。

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