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66. あなたの周囲に太宰ファンはいますか?

  • 千野 帽子

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2010年3月3日(水)

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 日直のチノボーシカです。

 昨年は生誕100年の松本清張と太宰治、ベストセラーは村上春樹、ロングセラーは山崎豊子と、なんだか小説家はこの4人しかいないような間違ったイメージが流布した年だった。現在も映画『人間失格』が公開中だ。

 太宰治はそれほど得意な作家ではござらぬ。

読まず嫌い。』千野帽子 著、角川書店、1785円(税込)
太宰治全集』1(全10冊)、太宰治 著、ちくま文庫、998円(税込)

 『読まず嫌い。』という本を出しているだけあって私は読まず嫌いの達人だが、太宰はいちおう、ちくま文庫版全集全10巻(『太宰治全集』、文庫版なので断簡零墨にいたるまで収録しているわけではない)は読んだし、それに収録されていない作品を含む新潮文庫版『もの思う葦』『地図』も読んでいる。

 一昨年には太宰を含む「無頼派」と呼ばれた作家たちについて雑文の註文を請け、ささやかながら関連資料も読んでみた。太宰論はそれこそ汗牛充棟であり、私などそのなかのほんの一部を嘗めた程度だが、それでも世間一般の人よりは太宰の人生について知ったと思う。

 それほど好きでもないのに。

 いわゆる「太宰嫌い」ではない。なんとなく苦手なだけだ。

 苦手な理由のひとつは、文章に「、」が多いこと。大正時代の宇野浩二も、作風は好もしいのに「、」が多くて困る。吉田健一みたいな「、」の少ない文章のほうが好きなのだ。

 そういう個人的な好みはべつにしても、「太宰嫌い」の人たちの気持ちはわかる。太宰が苦手な人は、太宰の「甘え上手」なところが苦手なのだ。

コメント8件コメント/レビュー

大宰は、オレ…、そう、この、オレだ。いや、むしろ、オレが、大宰だ、と、言い換えても、いい。こうして、いちいち、「、」を打つのは、この場に、最も、ふさわしい言葉を、慎重に、選びながら、語っていることの現われで、それは、今、まさしく、読み手の面前で、大宰本人が、読み手に対して、その距離を詰め、歩み寄り、一対一の会話をしているかのような、そんな錯覚を覚えさせるものなのだろう。読み手は、「、」が、出てくるたびに、いちいち、間をとりながら、それは、DVDデッキの一時停止ボタンを押すかのようにして、そこに書かれていたり、語られている内容よりは、語っている大宰本人に、はまり込んでいくように感じて、「いい、もういい、みなまで語らずとも、ちゃんとわかってるから…」と、彼を抱きしめたくなる気持ちになるのだ。全部を語らずに、相手に先回りさせて、都合よく解釈させるテクニック。鬱陶しいが、うまくやられたら、抗えずに引き込まれる人は多くいるだろうな。←コメントまでもが鬱陶しい(笑)。(2010/03/05)

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いただいたコメント

大宰は、オレ…、そう、この、オレだ。いや、むしろ、オレが、大宰だ、と、言い換えても、いい。こうして、いちいち、「、」を打つのは、この場に、最も、ふさわしい言葉を、慎重に、選びながら、語っていることの現われで、それは、今、まさしく、読み手の面前で、大宰本人が、読み手に対して、その距離を詰め、歩み寄り、一対一の会話をしているかのような、そんな錯覚を覚えさせるものなのだろう。読み手は、「、」が、出てくるたびに、いちいち、間をとりながら、それは、DVDデッキの一時停止ボタンを押すかのようにして、そこに書かれていたり、語られている内容よりは、語っている大宰本人に、はまり込んでいくように感じて、「いい、もういい、みなまで語らずとも、ちゃんとわかってるから…」と、彼を抱きしめたくなる気持ちになるのだ。全部を語らずに、相手に先回りさせて、都合よく解釈させるテクニック。鬱陶しいが、うまくやられたら、抗えずに引き込まれる人は多くいるだろうな。←コメントまでもが鬱陶しい(笑)。(2010/03/05)

太宰ファンは周りに今はいません。倉橋由美子は昔、周りでモテモテ、彼女にのらなければ誰にのるの?はい、当時は他にたくさんいました。だから太宰どころではなかったのを思い出しました。先日、「今お母様、何していると思う?」あたりを立ち読みして、初めて読んだ時の感覚思い出しました。「食えないやつ」みたいなことだったと記憶しています。そうそう、サクランボ独り占めするような父親は要らないとも思いましたね。これが一番太宰を象徴しているかと。(2010/03/04)

もてなくて悔しがってる男と、こんなうじうじした男には引っかからないわよってアピールしたがる女が太宰嫌いになるということですね。で、現実にそんな男があらわれたら見事に引っかかったりして。(2010/03/04)

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