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スイーツの行列はよろしいのか?

  • 津村 記久子

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2010年4月5日(月)

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 溺れるものは藁をも掴む、ということわざは、あんまりいい意味では使われませんが、この連載を始めるにあたっての打ち合わせで、「べつに藁でもよくない?」という論調になり、このようなタイトルを付けました。よく考えたら、わたしにとって生活するということは、岸辺に上がることではなく、流されながらおもしろそうな藁を掴み、そしてさらにナイス藁を探して溺れ続けるということなのでした。それでいつかは海に流れ着ければよいと思います。
 そうやって溺れながらいろいろ考えたことを、月に一度、大阪市の片隅の最後端の世間からお届け致します。(津村記久子)

 スイーツという言葉が口に馴染んでいないほうだ。スイーツ(笑)という言葉があるから意識的に避けているわけでもなく、とにかく馴染みがない。

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 お菓子はお菓子だ。ドーナツはドーナツだし、バームクーヘンはバームクーヘンである。ドーナツを食べたい時にスイーツを食べたいとは思わないし、スコーンを買ってきた時に、ちょっとスイーツを買ってきたとは言わない。スイーツという異様な広範囲をフォローする言葉には何か、その菓子本来の実力を覆い隠してしまうベールのような作用がある。

 そのくせ、グリコのいちごポッキーのことはスイーツとは言わないし、ブルボンのバームロールのことも、ロッテのチョコパイのことも、森永のデセール・ドールのことも、スイーツと言っている人は見たことがない。スーパーで特価で売られているものはスイーツではないのだろうか。どれも優秀なお菓子なのに。

 スイーツ選民主義なのか。

* * *

 だからつまりなんというか、わたし自身はスイーツ(笑)なのかもしれないし、甘いものは好きなのだけど、強烈な思い入れみたいなものがない。値のはるものを一口のために無理して買うこともないし、行列に並ぶこともない。特に、十五分ぐらいで食べ終わるものに五百円を出すことはあっても、行列に並ぶことはない。十分待つのでもいやだし、三十分以上になるともってのほかである。

 行列に並ばなければいけないほど、オール・オア・ナッシングなお菓子を、思いつくことができない。目当てのお菓子が駄目だったら、その近くのパン屋でメロンパンでも買って帰ればよい。

* * *

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