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「変化の時代」に「変わらない価値」が評される(前)

~ベストセラー『経営の教科書』著者・新将命氏に聞く

2010年5月10日(月)

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 ツイッターをはじめとした新しいITツールの登場やフリーミアムなどの新しいビジネスモデルが話題になるなど、目まぐるしく経営環境が変わる変化の時代。だが、そんなものには一行も触れていない経営書が売れている。派手なキーワードはない。すぐに売り上げが上がる、利益が上がる、といった耳触りのいい言葉もない。むしろ目次に並ぶのは、極めてベーシックな言葉である。だが、ひとたび読み始めると、じわりと効いてくる。昨年12月の発売以来、ベストセラーを続けている、新将命著『経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目』だ。

 70年代にジョンソン・エンド・ジョンソンで日本人初の社長を務めるなど“伝説の外資トップ”として知られる新氏が、50年のビジネス人生の集大成として書いたという。そこには、今の激しい「変化の時代」に、経営者が知っておくべき「変わらない価値」が記されていた。新氏に聞く『経営の教科書』とは?

新 将命(あたらし・まさみ)

国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業後、シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フイリップスを含むグローバル・エクセレント・カンパニー6社で四十数年にわたり社長職を3社、副社長職を1社経験。2003年から住友商事を含む数社のアドバイザリー・ボードメンバーを務める。長年の経験と実績をベースに経営者、経営幹部を対象に経営とリーダーシップに関する講演・セミナーを通じて国内外で「リーダー人財開発」の使命に取り組んでいる。また“エグゼクティブ・メンター”として、経営者・経営者グループに対する経営指導・相談の役割を果たしている。実質的内容の希薄な虚論や空論とは異なり、実際に役に立つ“実論”の提唱を眼目とした、独特の経営論・リーダーシップ論には定評がある。『経営の教科書』(ダイヤモンド社)『伝説の外資トップが説く リーダーの教科書』(武田ランダムハウスジャパン刊)をはじめ、著書・CD教材多数。(写真:小久保松直、以下同)

経営の「不易と流行」に気づいてほしい

 ―― 著書『経営の教科書』が、発売4カ月足らずで5万部を超え、今なお売れ続けています。多くのビジネスパーソンにずっと支持されている理由をどのようにお考えですか?

 やはり不況が続いているということが大きいのではないでしょうか。しかも、100年に一度というレベルの不況です。一部の大企業では業績が戻って来ていますが、マクロ的にはまだ厳しい。

 不況になれば必然的に業績が悪くなりますから、どうやってこれを乗り越えるか、経営者や幹部は悩み、迷い、不安を持っているはずです。これから経営をどう好転させていくか、いろいろな場でヒントやアイデアを探しておられるのだと思います。そのヒントに対する答えが、『経営の教科書』にある、と思われたのでしょう。

読者が本質に気づき始めている

 ―― 不況からの脱却であれば、読者はもっと即効性のありそうな本に飛びつくような気もします。

 そのあたりは、読者のみなさんがきちんと本質を理解されている、ということではないかと思います。即効性のありそうな、手近な取り組みをするだけでは、もはやダメなのだということに。

 私自身は、即効性のあるハウツーものを必ずしも全面否定はしません。マニュアル的なものやハウツー的なものを小馬鹿にするような向きもありますが、全面否定する気はない。ただ、それだけでは足りない、と思っているんです。

 渋沢栄一は「右手にソロバン、左手に論語」という言葉を残していますが、私がこれまでのビジネス人生でいつも意識してきたのは、「右手にコンセプト、左手にハウツー」が必要なのではないかという思いでした。

 コンセプトというのは、理念や思い、経営に対する哲学ともいうべきもの。これとハウツーを、合わせて使えばいいということです。コンセプトだけで終わってしまっても、問題です。それは学者や評論家の仕事です。

 経営の実践として必要なコンセプトを、具体的に現場のハウツーに落とし込んで実行する。それが大切です。だから、その両方をカバーした本にすることを考えました。

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「「変化の時代」に「変わらない価値」が評される(前)」の著者

上阪 徹

上阪 徹(うえさか・とおる)

ライター

リクルート・グループなどを経て、95年よりフリーランスのライターに。経営、金融、就職などをテーマに雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に『プロ論。』ほか。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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