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起きている間の5パーセントぐらいは無縁死のことを考える。

死に方よろしいですか? 前編

  • 津村 記久子

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2010年5月10日(月)

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 去年の九月の連休に、大阪の本町にあるさる施設に、自分が入るかもしれないというお墓を見に行った。わたしが今後お墓を個人的に購入することがなければ、最終的には母親やきょうだいと一緒にそこに入ることになるそうだ。

 お墓というか、ロッカーのような感じである。最後に入った人から百年は供養してくれるというシステムの元、祖父母を納めるための仏壇式お墓のついでに、母親が購入した。

* * *

 環境はずいぶんアーバンである。オフィス街と問屋街を兼ねる本町には、大きな企業が多く、うまい定食屋もチェーンも混在しており、物価も安い。個人的にはとても好きな街で、ときどき買い物に行ったりもする。事務用品中心の何でも屋「シモジマ」と、中央大通りの真ん中を通る阪神高速の下のスペースを商店街化した「船場センタービル」が特にいい。

 そんななじみのある場所の近くが、最終的な自分の住処なのか、と思うと、ちょっとほっとするし、うれしくもある。

 母親には、ナイス選択であると告げたい。なので、自分が死ぬ際には、ぜひここに入れてほしいという旨を、周囲に伝えねばならない、と決意を堅くした。

* * *

 そのためには、遺体が見つかった際に、最低限身元とお墓の場所がわかっていなければいけない。名前のある遺体にならなければならないのだ。つまり、行旅死亡人になることはどうにか避けなければならない。

 無縁死はできないのだった。

* * *

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