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次期代表チームの監督にはジローラモを

2010年5月21日(金)

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 今回はワールドカップ(以下単に「W杯」と表記します)について書く。うむ。ちょっとフライング気味だが。たぶん、来週以降、サッカーならびにW杯については、にわかに報道量が増えることになるはずで、とすれば、埋没するのは面白くないし、できれば機先を制しておきたいので。

 まず、結果について。
 私は、3連敗すると思っている。
 でも、特に問題視はしない。

 仕方がなかったと、既に過去形でそう考えている。
 というよりも、率直に言うなら、この度の3連敗について、私は、予測どころか、既に落胆を先取りにしている。よって、マトモに考えることができない。非常にがっかりしている。もう半年も前から。

 3連敗予想の根拠を示せと言われるのであれば、「皆がそう思っているから」と答えておくことにする。

 見回してみるに、戦前の段階で、ファンも協会もメディアも既にあきらめている。なにより、ほかならぬサムライブルーの面々自身が、0勝3敗の結果を予感している。となれば、ここまで国民的な合意事項となった予感は、もはや運命として受け止めるほかに対処のしようがない。さよう。われわれは敗れるだろう。粛々と。作法どおりに。案の定のカタチで。

 であるから、私はあらかじめ結果を受けいれ、事態に先立って落胆し、先回りして既に次のことを考えている。

 敗北主義だと思う人もあるだろう。
 否定はしない。反論もしない。

 が、勝てない戦いを前に、勝てるかのような論陣を張ったり、勝てる前提でものを考えたり、勝った後の展望を語ることが必ずしも英雄的な態度だというわけではない。まして、その種の虚勢が勝利を呼び寄せるというものでもない。

 先の大戦においても、敗北を口にする人間は大本営から排除されたらしい。が、天佑を確信する人々の言霊が勝利を呼び寄せたわけでもなかった。あたりまえだ。

 ここでは、3連敗を受けて、日本サッカーの今後について考えるとともに、ポストサムライブルーを指揮する監督について思うところを述べたいと思っている。

 まず、結論を述べておく。

 常々言っていることだが、私は、日本代表チームの監督には、外国人を招くべきだと考えている。

「ジローラモでも良い」

 というのは半分ぐらい冗談だが、ということは残りの半分は本気だということで、つまり私は、

「外国人でさえあれば、ある程度までは誰でも良い」

 と考えているのである。

「西麻布あたりのレストランのソムリエでも良い」

 という言い方をすることもある。
 無論、これも半ば本気だ。
 外人さんでさえあれば、中味は問わない。オフサイドを知らなくても良い。その分、ワインに詳しいならそれで十分埋め合わせはつく。

 逆に言えば、日本人監督は、どんなに有能であっても適任ではないということだ。
 その意味で、岡田さんはマズかったと思っている。
 岡田さんに監督の資質が欠けていると言いたいのではない。無能だとかチキンだとか不適格だと言っているのでもない。
 岡田さんは十分に有能だし、経験も積んでいる。度胸もすわっているし、根性もある。

 心ない人々が指摘しているみたいにテンパっているわけでもない。あの人はああ見えてどんな時でも慌てない。とてもしっかりした人だ。ユーモアも失わないし、アタマも良い。戦術眼もしっかりしている。いざとなったら非情にもなれる。つまり、監督としての資質を、すべて備えた優れた人物だと、私はかように評価している。

コメント55件コメント/レビュー

小田嶋さんの古いファンですが、一言だけ。「外国語を話せる」ということは、その程度に応じて地球上での自分の生活領域/空間を拡大できる、ということだと思います。ま、世界が日本を中心に回ってくれているなら、「脱日本」ということも言えるのかもしれませんが...。日本のサッカーは Shukyu じゃないと思いますが、戦術で勝とうとしてまったく機能しないとなると惨めですね。やはり、基本に戻って組み立て直すしか...。今回のW杯は、出直し前の"ゲスト出場"ということで楽しく観戦したいと思います。小田嶋さんも頑張ってください。(2010/05/25)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「次期代表チームの監督にはジローラモを」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

小田嶋さんの古いファンですが、一言だけ。「外国語を話せる」ということは、その程度に応じて地球上での自分の生活領域/空間を拡大できる、ということだと思います。ま、世界が日本を中心に回ってくれているなら、「脱日本」ということも言えるのかもしれませんが...。日本のサッカーは Shukyu じゃないと思いますが、戦術で勝とうとしてまったく機能しないとなると惨めですね。やはり、基本に戻って組み立て直すしか...。今回のW杯は、出直し前の"ゲスト出場"ということで楽しく観戦したいと思います。小田嶋さんも頑張ってください。(2010/05/25)

どうしたんですか? と心配になるくらい、ひどく凡庸な俗流日本人論ですね。いつぞやのオリンピックの話題と違って、W杯には著者自身の思い入れというか思い込みが強過ぎる。「(著者を含む)標準的な日本人はなんだってそんなにW杯が好きなんだ?」という点でまずつまずいてしまい、「はぁ、左様ですか」としか反応できませんでした。(2010/05/25)

場の空気に染まるというのは日本人に限った話ではなく、どの国の人もそうです。同じ中国人でも日本にいるときの行動と中国にいるときの行動はえらく違います。インド人もしかりです。思うに、場の空気それ自体が国民性といわれるものの実体ではないでしょうか。(2010/05/25)

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三品 和広 神戸大学教授