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Vol.1 「ありがとう」と言われたかった、わたし

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2010年5月28日(金)

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下山せよ、次の山のために

 こんにちは、編集Y(日経ビジネスアソシエ在住)です。先週は、「お父さんが『眠れない』のは、心の問題ではない」をたくさんの方にお読み頂き、ありがとうございました。

 ご反響を受け、ここ2年ほどずっと考えておりました「下山論プロジェクト」を開始したいと思います。過酷な環境下で、頂上を目指して登る行為は尊く見える。けれど、「下山」オプション=自分を守ることを忘れたら、それはもはや、まともな仕事とは言えない(あ、皆さん、ムッとしました?)…ような気がします。

 我々は登山のプロジェクトの話を好みますし、そのテクニックばかりを語ります。しかし、今あえて、下山の方法論が必要なのではないでしょうか。自分と、そして親しい友人の経験談からもそう思えてなりません。

 ということで「下山論プロジェクト」第一弾は、山ならぬ“う”の湯からあがってきた「“う”あがりOL」さんの連載です。生々しい体験談と、それを通して得た浮上の手がかりを、ゆっくりまったりとお読み下さい。(Y)

 “湯”あがりならわかるけど、“う”あがりとは?

 “う”あがりの“う”は、「うつ病」の「う」。そう、私は「うつ病」の闘病生活を経て、会社に復職したばかりのOLです。それなりの辛苦を乗り越えた“う”あがりは、ひと皮もふた皮も剥けて、湯あがりと同じく美人度がアップしている…はず。男性なら、さしずめ、「“う”あがり、男前!」とか、「水もしたたるイイ“う”あがり男」という感じでしょうか。

 おっと、“う”を、軽く考えようとか、笑って乗り切ろうとか、そういうわけじゃありません。

 厚生労働省の患者調査によると、2008年10月の時点で「うつ病」患者数は104万1000人と、100万人を超えました。グラフを見る限り、2000年以降、その患者数はグンと増えています。皆さんのお知り合い、お近くにも「う」で悩んでいるひとがいらっしゃるのではないでしょうか。

 身近なわりに軽く扱える病気ではないし、患者、周囲ともに誤解も多いのが“う”です。個々の状況に応じて考えねばならない事も多い。それゆえ、総論として語るより、個人の体験としてお話しする方が、それも、本人ゆえに許される範囲で、深刻になりすぎることなく、できることなら、ときには笑って読んで頂けるようなしつらえを考えました。それが「“う”あがり美人」、というわけです。

 実際には、後でお話ししますが、死んでしまいたいような時期も長くありました。今だって、再発が怖い。でも、「うつの湯」に浸かったことで、手に入れたものもあるのです。湯に入って出てきて「美人」にまでなったかどうかには実は自信はいまいちありませんが、とあるOLが、うつという病気にかかり、復職するまでの経緯と、それを通してこういう考え方もできるようになった、そのひとつの実例として、読んで頂ければ幸いです。

 具体的には、

・いま現在「う」で闘病中の方や

・ご家族や部下など、近しい知り合いに「う」と闘う方がいらっしゃる方

・ご自身が、もしかしたら「う」かも?とお悩みの未病の方

・会社で人事をご担当されている方

 以上のような方々向けに、

・うつ病の「実際」や

・うつ病発症&再発の予防についてのヒント

・復職する前に参加しておくと心強い最新の復職支援プログラム

・うつ病経験者のナマの声

 などをご紹介していきます。
 少しでも皆さんのお役に立てればうれしく思います。

―――私のお話は、まず6年前にさかのぼります。

「ありがとう」と言われたくて。

 当時、私は、雑誌の編集の仕事をしていました。

 雑誌編集の仕事は私にとって「天職」だと、ずっと思っていました。毎日のTo Do Listはいつもビッシリ。日々は飛ぶように過ぎていき、生活の8割は仕事が埋め尽くす暮らしぶり、でした。働き過ぎ? いえいえ、働くのは嫌いじゃありません。むしろ大好きと言っていいでしょう。だから、どんなに忙しくてもへいちゃら、でした。

 一体何のために働くのか?と問われれば、ちょっと恥ずかしいけれど、こう答えたでしょう。

「誰かに『ありがとう』と言われたくて」。

 そのためなら、きっと私は何でもしたと思います。
 徹夜だって苦になりません。

 そうして頑張り続ければ、また誰かのこころに自分の気持ちが届く。そして「ありがとう」が返ってくる。

 ――そう信じていました。

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