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このたびの移設問題に寄せて

2010年5月28日(金)

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 米軍普天間基地問題は、辺野古への移設ということで決着しそうだ。
 予想通りではある。
 が、期待通りではなかった。
 言葉通りでも約束通りでもなかった。
 悪い予感が的中したという感じ。それも、一番良くないカタチで、だ。

 どうしてこんなことになってしまったのか。

 今回は、基地ならびに沖縄の問題について考えてみたい。
 本心を述べるなら、この種の話題は避けて通りたいところだ。荒れるから。必ず。

 なのになぜなのか、私のアタマはいつも荒れがちな話題の周辺をさまようことになっている。
 で、絵柄を先に思いついてしまっていたりする。

 妖怪へのこわらし。

 と、オダジマはその小さな機知を捨てることができない。
 うむ。機知に殉じるわけだよ。半端絵師の心意気として。っていうか、単に貧乏性なのかもしれないが。

 普天間の問題に関しては、ざっと考えて、二つの論点があった。

1. そもそも沖縄に米軍基地が必要なのか
2. 移設先としてどこが適当なのか

 の2点だ。

 いや、もっと精密に考えれば、より細かい論点が山ほどあるはずだし、立場によってはまったく違う視点からこの問題をとらえている人もいる。

 でも、ごく大まかに言うなら、問題は最初から「基地の存否」および「移設先」の2点に絞られている。

 この二つの話題は、本来、噛み合わない。
 というよりも、まったく次元が違う。
 にもかかわらず、鳩山さんは、この二つを、まぜこぜにしてしまった。私の目にはそのように見える。

 つまり、2点目の「移設先」の選択肢について、1点目の「そもそも論」を持ち込んだ結果、「最低でも県外」というあり得ない看板を掲げねばならなくなったわけだ。
 結果から遡れば、気の毒な経緯だったと思う。

 沖縄の基地について、マジメな人間がマジメにものを考えると、いつしか話は、

「そもそも、沖縄に基地が必要なのだろうか」
「海兵隊は抑止力になっているのでしょうか」
「沖縄の人々が60年にわたって堪え忍んできた苦境について、われわれ本土の人間は、もう少し真摯に考えるべきではないのか」

 といった方向に流れていく。
 と、議論は必ずや紛糾することになる。
 いや、これらの議論が間違っていると言っているのではない。無意味だと言いたいのでもない。

コメント44

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「このたびの移設問題に寄せて」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト